1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 21:23:45.47 ID:9k+xl3ZA0
男「綺麗」

口裂け女「心配すんなよ、とって食ったりしねーし、鉈持って追いかけ回したりしねーよ」

男「いや、綺麗っていうか可愛いな」

口裂け女「口がへらねーな」

男「鏡見たことある?」

口裂け女「鏡なんて見たくねーよ…おい、これでも可愛いか?」ペラッ

男「うーん、ギリ…かな」

口裂け女「ギリってなんだよ!」

男「煙草吸ってるでしょ?女の子は歯が白くないと」

口裂け女「よ、よけーなお世話だ!」

男「せっかく可愛い顔してるのにもったいない」

口裂け女「えっ?」ドキッ

引用元: 口裂け女「あたし綺麗?…ってそんなわけねーかwww」 




9: リベンジ 2012/01/22(日) 21:28:57.42 ID:9k+xl3ZA0
男「口裂け女って幽霊なの?」

口裂け女「ち、ちげーよばか!ちゃんと生きてるから!」

男「保険証とか持ってるの?」

口裂け女「ばかにすんな、戸籍あるし保険証だって持ってる」

男「よし、とりあえずホワイトニングだな」

口裂け女「待てよ、ホワイトニングは保険きかねーぞ?」

男「…マジ?」

口裂け女「だってあたし…調べたもん」

男「ぐぬぬ…しょうがない、俺が出す」

口裂け女「いいのか?おまえすげえ奴だな」

男「ところでなんでおまえホワイトニング調べたんだ?」

口裂け女「う、うるさいだまれ!」

男「ホワイトニングおねがいします、はい、こちらの子です」

口裂け女「…」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 21:32:43.26 ID:9k+xl3ZA0
歯科医「それじゃあマスクはずしてもらって…ひっ!」

口裂け女「なんだよてめー、金払ってんだからちゃんとやれよ」

歯科医「はっ、はい!」



口裂け女「こんな白くなるのか…?」

男「全然違うな」

口裂け女「どうだ?可愛いか!?」

男「最初からそう言ってるじゃん」

口裂け女「あらためて言えよ!ほら、こっち向いて!」

男「……可愛いなぁ」ジロジロ

口裂け女「えへへ…」ニコニコ

男「そういえばいつもあそこにいるの?」

口裂け女「おう!あそこはあんまり人こないしな」

男「家は?」

口裂け女「無い無い、ホームレスだよ!ナウいだろ?」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 21:37:46.48 ID:9k+xl3ZA0
男「口裂け女もホームレスも古いから」

口裂け女「今日はありがとなー!」

男「がんばれよー」

―――

――

翌日

口裂け女「…」

男「こんちわ」

口裂け女「…」

男「おい、どうしたんだ」

口裂け女「うるさい、こっちくんな」

男「…おい、頭から血でてるぞ?」

口裂け女「綺麗な歯見てもらおうと思ってマスク外してたら」

口裂け女「みんな逃げてった…石投げてくヤツも居た」

男「…」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 21:42:47.63 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「可愛いって言ったじゃん!嘘だったのかよ」

男「いや、嘘じゃn

口裂け女「騙されたよ!化け物からかって面白かったか!?」

口裂け女「バカみたいに喜ぶ妖怪見て満足したか!」

男「そんなこt

口裂け女「帰れよ!二度とくんな!!食い殺すぞ!」

口裂け女「可愛いって言われて調子に乗ったあたしがバカだったよ…」

男「ごめん、そういうつもりじゃ…」

口裂け女「うぅ…ひっく……」

男「…」

口裂け女「うるせぇ…早くどっか行けよ…」ポロポロ

男(何も言ってないのに)

口裂け女「はやく、どっか行けよぉ…」

男「ごめんなさい、そんなつもりじゃなかったんだけど」

口裂け女「うるさぃ…」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 21:50:48.07 ID:9k+xl3ZA0
男「償いたい」

口裂け女「お前だって…こんな化け物気持ち悪いだろ?ほっとけよ」

男「そんなことないって」

口裂け女「じゃあ…き、…すとかできんのか?」

男「ごめん、聞き取れなかった…」

口裂け女「あ、あたしにキス出来んのかって聞いてんだよっ!」

男「キスしていいの?」

口裂け女「どーせできないんd

男「ん」チュッ

口裂け女「ぁ」

口裂け女「なっ!ばか!何してんだよっ!?」

男「キスしろって、口裂け女が」

口裂け女「しろなんて言ってないだろ!ばかっ…もう、ばか!」

男「ご、ごめん」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 21:55:03.83 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「謝んなよ…その…」

口裂け女「こっちこそ悪かったよ…いろいろ言いすぎた」

口裂け女「キスって…あんな感じなんだな…」

口裂け女「あたし、こんなだからキスとかしたことなくて…」

口裂け女「思ってたよりも…良いな///」

男「…」

口裂け女「なっ何見てんだよ!なんか言えよ恥ずかしいだろ!」

男「…」ジー

口裂け女「……っ!な、無しなし!今の全部無しでっ!」

男「…」

口裂け女「…」

男「…」

口裂け女「うわああああああっ!」

男(可愛いな)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:00:39.05 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「ま…またしてくれるか?きもち良かったんだ…」

男「恥ずかしいからやだ」

口裂け女「ここまで言ったんだぞ!女に恥をかかせるなっ」

男「えー、いいよ」

口裂け女「あっ…償いをしたいって言ってたな!そうだそうだ」

口裂け女「これからは会うたびにき、きすをしろ」

男「え?いや、それは」

口裂け女「それじゃあまた明日だ」

男「明日は仕事で

口裂け女「いつまでもここに居るからな」

男「いや、ちょっと聞いて

口裂け女「待ってるからな、来なかったら拗ねるからな」

男「明日は無理だかr

口裂け女「それでは改めてさようならだ」

男「」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:06:53.63 ID:9k+xl3ZA0
翌々日

男(流石に昨日はこれなかった…)

男(怒ってるかな…)


口裂け女「あいつは私が可愛いとか言いながらさっそくほっておくなんて」ブツブツ

口裂け女「く、口づけまで済ませたあたしに連絡もしないで夜を明かすなんて」ブツブツ

口裂け女「あんなことされたらあいつの事を意識しないわけにはいかないのに」ブツブツ

口裂け女「まったく、あたしと仕事とどっちが大事なんだか」ブツブツ

口裂け女「あたしはちゃんとキスした責任を取る覚悟はしていたのだが」ブツブツ

口裂け女「そうか、やっぱりこんな化け物女は●ったらポイか…世知辛いな」イジイジ

口裂け女「こうやって女は強くなるのかな、こんな辛いなら弱いままでも良いか」ブツブツ

男(拗ねてる…)

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:14:15.50 ID:9k+xl3ZA0
男「おーい」

口裂け女「あ…なんだ?」

男「昨日来れなかったの謝ろうと思って」

口裂け女「つ、都合が良いんだな!謝れば許されると思って」

男「一昨日言ったじゃん」

口裂け女「知らん知らん、あたしは聞いていない」

男「口裂け女がまくしたてるように喋るから!」

口裂け女「あ゛ーあ゛ーあ゛ー」

男「キスしないの?」ボソッ

口裂け女「する」

男「聞こえてんじゃねえか」

口裂け女「はい、いいからはい」ンー

男「ちゅ…」

口裂け女「ん…」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:20:59.69 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「…///」

男「…」

口裂け女「だ、ダメだダメだ!」

男「なにが?」

口裂け女「するのは…やっぱり別れる時だな」

男「どうして?」

口裂け女「が、我慢が出来なくなってな…もう一回、その…したくなる」

男「すればいいじゃん」

口裂け女「あたしはそんなにはしたない女じゃないぞっ!」

男「はい、どうぞ」ンー

口裂け女「……」ジー

男「…」

口裂け女「…ちゅ」

男「ん」

口裂け女「ぬわああああああああっ!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:26:02.71 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「なんだこいつは、あたしを誑かそうとしてるのか?」

口裂け女「唇一つでこのあたしをここまでにするとはなかなかの器」

口裂け女「このままいったらあたしはこいつなしじゃいられない体になって」

口裂け女「身も心もこいつの虜にされて奴隷のように扱われて」

口裂け女「あれ?まてよ…今確かにあたしからしなかったか?」

口裂け女「ちょっと考えると…もしかしてあたしはもうすでに…」ブツブツ

男「どうだった?」

口裂け女「ふぇっ!?な、なんの話だ?」

男「自分からしてみて」

口裂け女「まぁまぁだな」

男「そっか、じゃあ俺からした方が良い?」

口裂け女「どうしてそうなるんだっ?」

男「はしたない女だと思われたくないんでしょ?」

口裂け女「」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:30:36.18 ID:9k+xl3ZA0
男「女の子に恥かかせたらダメだもんな」

口裂け女「それはいいけど…その、タイミングは、あたしが決めるからな!」

男「うん」

口裂け女「いきなりされたらたまらない…」

男「たまらない?」

口裂け女「恥ずかしいって事だっ!」

男「ごめんごめん、困ってる口裂け女可愛いから」

口裂け女「かっ!かわわわわ…」

男「そうそう、そんな感じ」

口裂け女「」プシュー

男「…ちょっといじめすぎたか」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:36:20.37 ID:9k+xl3ZA0
翌日

口裂け女「…」

口裂け女「あれ?あたし昨日…」

口裂け女「そっか、男とキスしてそれで可愛いって…///」

口裂け女「まぁいいや、ちょっと散歩でもしよ…」

……

口裂け女「あ!おとk

男「ちょっと…」

姉「早く行くよ!」グイグイ

ワイワイ

口裂け女「誰だよあの女…」ギリッ

口裂け女「あんなに近づきやがって…」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:41:16.57 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「ねえ」

姉「えっ?は、はい」

口裂け女「あたし綺麗?」ギリギリ

姉「そうね…マスクでちょっと分からないけど、綺麗だと思います」

口裂け女「これでもか?」

姉「う~ん、やっぱり素材は良いわね」

口裂け女「え?」

姉「でも肌がちょっと荒れてるわ、しっかりケアはしてるの?」

口裂け女「いや、あの…し、してねーけど」

姉「だめじゃないもう!化粧は…してないわね」

口裂け女「あ、化粧は、その…したことなくて…」

姉「よし、それも教えてあげるわ、ついてきて」

口裂け女「ちょ、あの…あっ」ズルズル

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:43:56.31 ID:9k+xl3ZA0
姉「ただいまー」

男「お帰りー…って」

口裂け女「…!」

男「なんで?」

姉「いやーちょっといろいろありまして」

口裂け女「お、おまえこそ!」

姉「…知り合い?」

口裂け女「そうかそうか、お前はこの女と同棲するまでの仲でありながら」

口裂け女「このあたしを褒めそやし、あまつさえき、き…コホン、口づけまでして」

口裂け女「あたしは…そうか、こんなにはしゃいでバカみたいだったな」

男「姉ですけど」

口裂け女「帰る…もう帰る!ばか!!」クルッ

姉「弟ですけど」

口裂け女「………えっ?」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:46:13.85 ID:9k+xl3ZA0


口裂け女「恥ずかしい…」カァァ

姉「あっはっは!男もなかなかやるじゃないか」

男「…」

口裂け女「うぅ…」モジモジ

姉「ふー、笑った笑った!」

口裂け女「さ、先ほどは…その、すいませんでした」

姉「弟と付き合いたいのならこの私を越えていけ」キリッ

男「姉ちゃん…恥ずかしいからやめてくれ…」

姉「あ、そうですか…」

口裂け女「お姉さん、越えていくってのは一体どうすれば…」

男「口裂け女もいちいち本気にしなくていいから」

口裂け女「そ、そうか」

姉「とりあえずちょっと彼女借りるからねー」グイッ

口裂け女「彼女だなんて…」アワワ

53: グラキエスのディアンちゃんテラカワユス 2012/01/22(日) 22:48:30.40 ID:9k+xl3ZA0


アノチョットソコハ

イイカライイカラ

キャッ、ダメデスッテバ

男「何やってんだよ…くそ」ドキドキ

―――

――

姉「はいはい、お待たせしましたー!」

男「何やってたんだよ」

姉「まぁまぁ!とりあえず姉コレの始まり始まりー」

パチパチパチ

男「…」

姉「…」

男「…?」

姉「あ、あれ?」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:50:55.37 ID:9k+xl3ZA0
姉「ちょ、ちょっと!」

口裂け女「だめです…むりです…似合いませんよぉ…」

姉「大丈夫だって!」

口裂け女「恥をさらすくらいならここでひきこもってます…」ウジウジ

姉「失礼な…綺麗だってば!」

口裂け女「ホントですか…?」

姉「何回言わせんのよ!男が待ってるよ!!!」

口裂け女「う、あぅ…」シブシブ

姉「はいはい!行きますよ!」

男「…」

姉「今出ますよー!」

口裂け女「…ど、どうだ?」スッ

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:56:31.29 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「…」カァァ

男(お?あれ…?)

姉「どうかなっ?」

男(これホントに…口裂け女か?)

口裂け女「…」プルプル

男「良い…」ボソッ

口裂け女「うわあああああああ!」

男「凄い綺麗…似合ってる」

姉「ふふん!私をナメてたみたいね」

口裂け女「もうだめだああああああ!」

男「いや、おい…綺麗だってば」

口裂け女「脱ぐ!脱ぐからゆるしてえええ!!!」

姉「」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:59:27.36 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「やっぱりあたしがこんなフリフリしたの着ちゃいけないんだ」

口裂け女「せっかく髪の毛も整えてもらったのに元が悪くちゃ…」

口裂け女「化粧なんかもってのほかだ…だから嫌だって言ったのに…」

姉「綺麗だってさ」

口裂け女「お姉さんすいません…これだけしてもらったのにあたしは」

男「凄く綺麗ですよ」

口裂け女「ふぇ?」

男「びっくりした」

口裂け女「あ、いや、そんなはずは…」

姉「私を誰だと思ってるのよ」

口裂け女「…」

男「髪の毛も綺麗になったね」

口裂け女「」プシュー

姉「あらら…」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:02:23.23 ID:9k+xl3ZA0


口裂け女「お、お世話になりました…」

姉「肌は大切にしなきゃだめよ」

口裂け女「はい…本当にありがとうございました」

姉「いつでも来て良いからねー」

男「送ってくよ」

口裂け女「…うん」

男(素直だな…)

姉「その服も大切に使ってねー」

口裂け女「あ、はい…」

男「行こうか」

口裂け女「…」コクン

男「…」

口裂け女「…」ポー

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:07:34.87 ID:9k+xl3ZA0
男「大丈夫か?」

口裂け女「ん?…あぁ、ちょっと嬉しくて」

男「なにが?」

口裂け女「だって…あたしみたいのがさ」

口裂け女「髪の毛整えてもらって、化粧もしてくれて、こんなに可愛い服まで」

男「姉ちゃん美容師なんだ」

口裂け女「そうなのか……なんつーか、おまえの姉貴だなっておもった」

男「そうか?」

口裂け女「あたしさ、あの人にもきいたんだよ」

男「?」

口裂け女「あたし綺麗?って、そしたらあの人もさ」

男「うんうん」

口裂け女「綺麗だって…そんで連れてかれた」

男「ははっ、そうだろうな」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:12:07.19 ID:9k+xl3ZA0
男「ところで、姉ちゃんの美容院はお前のとこと逆のはずだけど…」

口裂け女「?」

男「どこで姉ちゃんにあったの?」

口裂け女「!」

男「仕事終わってまっすぐ帰ってきたって言ってたし」

口裂け女「ど、どうでもいいだろ」アタフタ

男「…」ジー

口裂け女「ほら、もうすぐ着きそうだぞ」ワタワタ

男「…」

口裂け女「う…」

男「…」

口裂け女「尾けてました…」

男「なんで?」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:16:57.97 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「いつだったか散歩をしてたときにな…」

男「うん」

口裂け女「あ、もちろんマスクはつけてたぞ?」

口裂け女「お前とお姉さんが一緒にいるのを…見てな…」

男「うんうん」

口裂け女「いちゃいちゃベタベタしてたから、その…な?分かるだろ?」

男「分からないって」

口裂け女「…」

口裂け女「か、彼女なのかと…勘違いしてしまって…」

男「プッ」

口裂け女「あ!何笑ってんだ!ば、ばかにしてんのか!?」

男「いやいや、嬉しくて」アハハッ

口裂け女「嬉しい…?」

男「嫉妬してくれたってことでしょ?」

口裂け女「そ、そういうことになるな…」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:22:00.93 ID:9k+xl3ZA0
男「嬉しいよ」

口裂け女「…いやじゃ、ないのか?」

男「なにが?」

口裂け女「彼女でも…ないのに…姉と一緒に居るだけで嫉妬するような奴だぞ?」

男「彼女なら嫉妬して良いの?」

口裂け女「いや、もちろんそういうわけではないが…彼女ならまだわかるだろ?」

男「そうかな?」

口裂け女「そうだろう…」

男「じゃあ付き合ってくれますか?」

口裂け女「デパートか?食事か?どっちにしてもあたしは…慣れてないぞ?」

男「…」

男(天然なのか?)

口裂け女「?」

男「彼女になってくれますか?」

口裂け女「…へ?」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:29:26.51 ID:9k+xl3ZA0
男「バカだなぁ!男女としての付き合いをしてくれますかって聞いてるの!」

口裂け女「そ、そんなに怒らなくてもいいだろ…ってえ?」

男「で、どうでしょうか…」

口裂け女「あ、あぅ…」モジモジ

口裂け女「あたしで…いいのか?」

男「俺からお願いしてるんだけど」

口裂け女「だってあたし…ば、化け物みたいだし」

男「いまさらそんなこと言う?」

口裂け女「だって…」

男「…」ギュ

口裂け女「あふ」

男「好きです、大好きです」

口裂け女「あ、あたしも…」カァァ

男「ありがと」

口裂け女「…ん」ギュ

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:35:16.10 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「…」

男「それじゃ、このへんで」

口裂け女「あぁ…ありがと」

男「ホントにいつでも家に来てくれていいからな?」

口裂け女「うん…」

男「さようn

口裂け女「きす…」

男(ばれた…)

口裂け女「まだキスしてないぞ…」

男「も、もちろん忘れてないからなっ」

口裂け女「嘘つけ………ん」

男「…」

チュッ

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:39:39.79 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「…」

男(なんだよおい…)

口裂け女「じゃあな」

男「お、おう…」

男(やけにしおらしいな)ドキドキ

口裂け女「…」

男「…」

―――

――

口裂け女「…」ポー

男(昨日と同じ場所で…)

口裂け女「…」

男「大丈夫か?」

口裂け女「あ、あぁ…男の事ばっかり考えてた…」

男「マジかよ…」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:46:07.22 ID:9k+xl3ZA0
男「今日は街の方にでも行かないか?」

口裂け女「いや、でもあたし…欲しいものもないし」

男「一応デートのお誘いなんだけどな」

口裂け女「ででででぇとだと…?」

男「うん」

口裂け女「…」ドキドキ

男「ちゃんとした関係になったわけだしさ」

口裂け女「そ、そうだな」

男「よし、それじゃあ行こうか!」

口裂け女「あたしはこの格好で良いのか?おかしいところは無いか?」

男「だいじょぶだいじょぶ、昨日のまんまじゃん」

口裂け女「そうか…よし、いくぞ」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:50:51.91 ID:9k+xl3ZA0
男「で、街まで出てきたわけだけど」

口裂け女「お?今おまえあそこの男見てただろ?」

口裂け女「あたしの彼氏に手ぇ出すんじゃねーぞこら」

女性「み、見てませんっ…すいませんでした」

口裂け女「謝ってんじゃねーか、手ぇ出したらおまえ、ポマードポマード叫ぶことになるからな?」

女性(何言ってんだろこの人…こわい)

女性「大丈夫です絶対に手は出しませんから…」アセアセ

口裂け女「男に魅力が無いって事か?おい!あたしにケンカ売ってるみたいだな…よし」

女性「うぁ…すいませんでしたっ!それでは!」ダダダッ

口裂け女「逃がしたか…クソッ」


男「おい」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:56:46.98 ID:9k+xl3ZA0
口裂け女「なんだ?」ニコニコ

男「あんまりその辺の人に絡んじゃいけません」

口裂け女「だ、だってあいつが先に…」

男「どの口が言ってんだ」

口裂け女「お、おい…ここでするのか?…恥ずかしいけど男がそういうなら///」スッ

男「まてまてまてまて、なんでマスク取るんだよ」

口裂け女「えっ?どの口がって言ったのは男じゃないか」

口裂け女「き、きすをしてくれるんじゃないのか?」

男「落ち着け、マスクは取らないしキスもしない」

口裂け女「ぇ?…そ、そうか」シュン

口裂け女「…」トボトボ

男「…帰ったらな」

口裂け女「…っ!……うん!!」

男「はぁ…」

口裂け女「~♪」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:03:26.73 ID:rpneG7E20
―――

――

男「結局いろんな服を買ってしまった…」

口裂け女「ホントに良かったのか…?」

男「良いって言ったじゃないか」

口裂け女「でもあたし、お金とか持ってないし…」

男「これから働けばいいだろ?」

口裂け女「あ、あたしを雇ってくれるところなんか」

男「あるある」

口裂け女「あたしだって昔はいろいろやろうと思ったんだぞ?」

口裂け女「でもどこも雇ってくれなくて…」ジワ

男「あ、いや…ごめん…」

口裂け女「結局こうだ…やっぱりあたしは化け物なんだよ」

男「姉ちゃんがさ…」

口裂け女「?」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:07:37.42 ID:rpneG7E20
男「美容師少なくて…困ってるんだってさ」

口裂け女「男のお姉さんはそんなに偉い人なのか?」

男「あ、うん…一応店長なんだ」

口裂け女「へぇ…凄いんだな…」

男「それでさ、もしよかったらだけど」

口裂け女「…?」

男「美容師として働いてくれないかってさ」

口裂け女「!」

男「もちろん最初は雑用ばっかで容赦はしないって言ってるんだけどさ」

口裂け女「雇ってくれるなら嬉しい限りだ!」

男「大変なこともたくさんあるぞ?」

口裂け女「これまでだって大変だった!」

男「姉ちゃん怖いぞ?」

口裂け女「それは…うぅ…何となく分かる…」

男「それでもいいのか?」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:11:25.98 ID:rpneG7E20
口裂け女「普通に働いて、普通に生活して」

口裂け女「普通に結婚して、普通に死んでいければ…」

男「…」

口裂け女「それで十分幸せだから」

男「そうか、わかった」

口裂け女「も、もちろんアレだぞ?」

口裂け女「男と一緒に居られればそれが一番の幸せなんだが」

男「…」

口裂け女「…」カァァ

口裂け女「な、なんか言ってくれよ!」

男「俺も」

口裂け女「え?」

男「俺も口裂け女と居られればそれが一番の幸せだから」

口裂け女「ば、ばか!そんなの真顔で言うなっ!!」アタフタ

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:15:34.38 ID:rpneG7E20
男「よろしくな?」

口裂け女「あたしの口…裂けてるんだぞ?」

男「知ってる」

口裂け女「ホントにいいのか?ば、化け物って言われる女だぞ?」

男「知ってる」

口裂け女「あたしはビックリするほど…うんざりするほど嫉妬深いぞ?」

男「知ってる」

口裂け女「…ばか」

男「知ってる」

口裂け女「大好きだぞ…」

男「それも知ってる」

口裂け女「あたし…頑張るから」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:20:58.95 ID:rpneG7E20
男「ありがと、俺も頑張るよ」

口裂け女「いままでがこんなだから…苦労するかもしれないけど」

男「大丈夫」

口裂け女「み、見捨てないでくれよ?呆れないでくれよ?」

男「俺が心配してるところだよ」

口裂け女「あたしは絶対にそんなことしないぞ?」

男「ありがと、俺も最後まで一緒に居るから」

口裂け女「ん…」ギュ

男「よしよし」ナデナデ

口裂け女「な…なぁ」

男「なに?」

口裂け女「あたし…本当に綺麗?」

男「うん、誰よりも綺麗」

口裂け女「くせーよばか……でもありがと」


おわり