1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:31:09.58 ID:hgjFURHQ0
P「あっ、浜川さん。お疲れさまです」

愛結奈「はぁい!お疲れさま☆……みんなは?」

P「今日はもう、みんな帰りましたよ。浜川さんが最後です」

愛結奈「そっか……じゃあ2人っきりなのね」

P「そうですね……帰らないんですか?」

愛結奈「まだいいかなぁ……っていうか!2人っきりなんだったら、敬語やめなさいよ!」

P「いや、まだ一応仕事中ですし……仕事中は敬語で話すって、前に言いましたよね?」

愛結奈「確かに言ってたけど……まぁ……いいわ!アナタがどうしても敬語で話すって言うなら、ワタシにも考えがあるんだからね!」

P「はぁ……仕事の邪魔はしないでくださいよ?」

愛結奈「それくらい分かってるわよ♪……ねぇ、ロデオマシンってどこにあったかしら?」

P「ロデオマシンですか?それなら……あー……どこかにあります」

愛結奈「どこかってどこよ!アナタ、それでもプロデューサーなの!?」

P「プロデューサーになにを求めてるんですか……乗りたいなら、自分で探してください」

愛結奈「もう、仕事終わりで疲れてるのに……仕方ないわね!」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:35:10.85 ID:LRVKAY0I0
愛結奈「よっこい……しょ!」トスン

P「……おばさんみたいですよ」

愛結奈「うるさい!今に見てなさいよ……!」

P「はいはい……」カタカタ

愛結奈「よし……それじゃあ行くわよ!ハイ、ドー!」ウィーン ウィーン

P「………………」カタカタ

愛結奈「前へ進め!ヨーソロー!」ウィーン ウィーン

P「………………」カタカタ

愛結奈「あら?あんなところに、つまんない顔をした仕事人間がいるわ!」ウィーン ウィーン

P「………………」カタカタ

愛結奈「これは捕まえないといけないわね!そうと決まれば……うん!投げ縄よね!」ウィーン ウィーン

P「………………」カタカタ

愛結奈「狙いをさだめてぇ……ここよ!えぇーい!」ヒュンヒュンヒュン ヒューイ

P「………………」カタカタ パサッ

愛結奈「わっ、すごい!一発で入ったわ!さすがワタシね♪」ウィーン ウィーン

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:38:00.54 ID:LRVKAY0I0
P「……仕事の邪魔すんなつったやろがぁあぁあああぁぁあぁぁあああぁぁあぁあぁああぁ!!!!!!!!!!」

愛結奈「きゃっ!き、急に大声出さないでよ!」

P「大声も出すわい!なんやねん、お前!?俺の仕事の邪魔して、そない楽しいんか!?」

愛結奈「べ、別に邪魔しようなんて思ってないわよ……たまたまホントに入っちゃっただけだし……」

P「俺に向かって縄投げた時点で、邪魔んなるん分かるやろが!?お前、ほんまガキやな!!小っさい頃から全っ然変わってへん!!」

愛結奈「わ、ワタシはもう子供なんかやない!もう立派な大人や!」

P「どこがやねん!お前なんて逆名探偵コナンじゃ、アホ!」

愛結奈「誰が見た目は大人、頭脳は子供やねん!アンタやって……アンタやってなぁ……なんも例え出てけぇへんわ、アホ!」

P「そうやって八つ当たりしとるから、いつまで経ってもガキやねん、お前は!ほんま体だけやな!」

愛結奈「なっ……へ、変 !」

P「そないな意味ちゃうわ、アホ!」

愛結奈「やったら、どないな意味やねん!はっきりしぃや!」

P「体だけは認めたる言うことや!」

愛結奈「……やっぱり変 やないか!ワタシの体が目当てなんやろ!?」

P「やから、ちゃう言うとるやろが!体目当てで、お前のことを見とるわけないやろ!」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:39:48.51 ID:LRVKAY0I0
愛結奈「じゃあ……貧 が好きなん?」

P「なんでそうなんねん!ちゃんと話聞いとんのか、お前は!」

愛結奈「じゃあなんやねん!ワケ分からへんわ!」

P「分からんでええわ、もう!どうせお前に説明したかて、そんなもん時間のムダやからな!」

愛結奈「なんでアンタは、そないにワタシをアホ扱いすんねんな!」

P「実際、アホやろがい!お前、俺がどんだけ勉強教えても、ずっと赤点ギリギリしか取られへんかったやないか!」

愛結奈「せ、せやけど……でも、アホちゃうもん!人よりちょっと、勉強が出けへんかっただけやもん!」

P「それをアホ言うんや、ドアホ!」

愛結奈「……もうええ!もう分かった!もうアンタなんて知らん!」

愛結奈「1人っきりで寂しかったやろ思て、折角かまってあげたのに、なんでアホアホ言われなアカンねん!」

P「そんなもん、大きなお世話じゃ!とっとと帰れ!」

愛結奈「言われんでも帰るわ、アホ!……バカーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」バタンッ

P「お前……!バカはアカンやろ、バカは!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:41:00.79 ID:LRVKAY0I0
P「なんやねん、アイツ……はぁ……仕事せな」

P「………………」カタカタ

P「………………」カタ……

P「……あ゙ぁーもう!アカン!やっとれん!」ピポパ

P「………………」プッ

愛結奈『……なに?』

P「……お前、なに1コールも鳴る前に電話取っとんねん」

愛結奈『それは……別にええやん。それでなんやの?』

P「お前、今どこおんねん?」

愛結奈『……どこでもええやん』

P「ええわけあるか。……気になって仕事にならんねん」

愛結奈『なんやそれ……とっとと帰れ言うたくせに』

P「それはまぁ……それも含めて色々すまん。ちょっとアホアホ言い過ぎたわ」

愛結奈『ホンマやで、もう……途中から、アンタはカラスか思てたわ』

P「どないやねん……まぁええわ。とりあえずどこやねん?送ってったるわ」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:42:45.83 ID:LRVKAY0I0
愛結奈『ど、どないしてもどこおるか言わなアカンの?』

P「そらそやろ。やないと、お前送れへんし」

愛結奈『ま、まぁ……アンタの意見も一理あんね!』

P「いや、俺の意見が全理やろ……お前もしかして、迷とるんか?」

愛結奈『いくらワタシかて、今更迷うわけあらへん!ただ……ちょっと、言うたらハズいとこおるっちゅうか……』

P「……もうええ、探しに行く。お前、絶対そこ動くなよ?」ガチャ

愛結奈『あっ、いや!ちょっ??』

P「えっ」

愛結奈「あっ」

P「……なにしとんねん、ドアの前で」

愛結奈「え、えっと……は、はぁい!スマイルね☆」

P「………………」バタン

愛結奈「ちょっと!なんで閉めんねんな!せめてなんか言うてや!」バンバン

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:44:30.00 ID:LRVKAY0I0
愛結奈「もう……あの反応は冷たすぎんで!プロデューサーが、担当アイドルにする態度ちゃうやん!体も心も冷え切ったわ!」

P「うっさい、あないなとこおるほうが悪いわ。……とりあえず、茶飲めや」

愛結奈「あっ、ありがと!はぁ~……生き返るわぁ……」

P「オバハンやないか」

愛結奈「うっさい!今に見とれよ……!」

P「そんで、なんであないなとこおってん?帰ったんちゃうんか?」

愛結奈「アンタが帰るとき、絶対あそこ通るやん?やから、待っとったら一緒に帰れるかなって思て」

P「……俺が朝まで仕事しとったら、どないするつもりやってん?」

愛結奈「30分越えたら、遅いわー!って入るつもりやったよ?で、ケータイで時間見よ思たら、アンタが電話かけてきたっちゅうワケ!」

P「あぁ、そう……帰るか?」

愛結奈「まぁ帰ってもええけど……アンタはどないすんの?仕事まだあるんやろ?」

P「仕事はお前送ってから、また戻ってやんがな」

愛結奈「そんなん二度手間やん!終わるまで待つよ!そないにかからんやろ?」

P「まぁかからんけど……お前は早よ帰りたないん?さっき、疲れた言うとったし」

愛結奈「そないには疲れてへんから、大丈夫!あと、やっぱりちゃんと一緒に帰りたいやん!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:46:25.35 ID:LRVKAY0I0
P「あぁ、そう……やったら、とっとと仕事終わらせるから、絶対邪魔すんなや?フリちゃうからな?」

愛結奈「そないに心配せんでも分かっとるって!静かにロデオマシン乗っとるから!」

P「えっ、ロデオマシン……やめてくれへん?」

愛結奈「なんでよ?……あっ!また縄投げる思とるん!?もう投げへんって!!」

P「いや、別にそないなことは思てへんけど……お前がロデオマシン乗るとほら……揺れるやん?」

愛結奈「……そらそやん?ロデオマシンてそないなもんやねんから」

P「それでさ……俺も男やん?揺れるとやっぱ気になるやん?」

愛結奈「……さっきからなんなん?はっきりしぃや!」

P「やから……あ゙ぁーもう!お前の 揺れが気になって、仕事出けへん言うてんねん!」

愛結奈「なっ……へ、変 !」

P「せや!男はみんな変 なんや!」

愛結奈「認めんなや!そういや……小っちゃい頃から、巨 好きやったな、アンタ……」

P「せや!俺は全世界の巨 の女性を愛しとる!巨 こそが、俺の生きる糧なんや!」

愛結奈「なに宣言しとんねん!あと、愛しとるのはワタシだけでええやん!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:48:20.11 ID:LRVKAY0I0
P「ま、まぁとにかく……そないなワケがあるから、ロデオマシンはやめてくれへん?マジで仕事にならんねん」

愛結奈「言いたいことは分かったけど……やったらなんで、さっき乗りよう時は止めんかったん?」

P「一応、止めようとはしたで?ロデオマシンの置き場所を完全に把握しとったのに、分からんフリするくらいには」

愛結奈「もっとしっかり止めぇや!仕事ならんのやろ!?」

P「ほら、あん時はまだ時間あったから……それに見つけられたらしゃーない!もう仕事やりながら、チラ見するしかなかったんや!」

愛結奈「ほんまなに言うてんの、アンタ……アンタのほうこそ、小っちゃい頃から変わってへんやん!」

P「いつまでも少年の心を忘れてへん男って……素敵やん?」

愛結奈「そないな意味ちゃうわ、アホ!巨 好きなんはええけど、もっと我慢しぃや!」

P「簡単に我慢せぇとか言うなや!ごっつ腹減ってる時、目の前にたこ焼きあったら、お前かて見るやろ!?あわよくば食べるやろ!?」

愛結奈「そらそやけど……それとこれは話がちゃうやん!」

P「一緒やがな!お前にとってのたこ焼きは、俺にとっての    やねん!あわよくば食べたいねん!」

愛結奈「た、食べたいってなんやねん!このスケベ!変 !野獣!」

P「誰が夜の獣やねん!」

愛結奈「誰もそないなこと言うてへんわ、アホ!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:49:57.49 ID:LRVKAY0I0
P「……もうええ、もうやめよ。いつまでもこないなことやっとったら、ほんまキリない」

愛結奈「せやね……ワタシには一生、アンタみたいな人の気持ちは分からへんやろうし……」

P「それに、そろそろマジで仕事せなヤバいわ……こんままやったら明日に響く」

愛結奈「ワタシはどうしとったらええの?」

P「あー、せやなぁ……ジッとしとけ。なにもすんな」

愛結奈「またそんな子供に言うみたいに言うて……言われんでも、それぐらい分かっとるよ!」

P「はいはい、さよか……あっ、これでも見とけや」

愛結奈「これ、ワタシたちが出た雑誌やん!もう出来てたん?」

P「まぁ見本やけどな、それ。待つついでにそれ見て、おかしなとこないかチェックしとって」

愛結奈「うん、分かった!どんなんなんやろー♪」ペラペラ

P「あんじょう、頼んまっせ。……さて、俺も仕事せんと……」カタカタ

愛結奈「ほぇー……こないなっとるんや……」ペラペラ

P「……よし、これで終わり!」ッターン

愛結奈「速っ!もう終わったん!?ワタシ、まだ全然見てないで!?」

P「チラ見しながらでも、ちゃんとやることやっとったからな。これもプロデューサーの業やで」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:52:11.30 ID:LRVKAY0I0
P「仕事も終わったし、そろそろ帰るか?」

愛結奈「そやね、もうええ時間やし……晩ご飯どないする?」

P「家帰って食うわ。今日までに食うとかなアカンの多いし」

愛結奈「そうちゃうよ!一緒に食べたいって言うてんの!」

P「いや、アカンやろそんなん。お前、一応アイドルやねんで?」

愛結奈「でも、もうワタシも22やで?いくらアイドル言うたかて、この歳やったら男の人とご飯食べても、誰もなんも言わへんって!」

P「言うわ!多方面から言うてくるわ!……それに、その一緒に歩いとる男が問題やねん」

愛結奈「なにそれ?アンタ、なんか問題あんの?」

P「俺の問題っちゅうか、お前と俺の関係の問題やねん。アイドルとその担当とか、普通より余計に変な噂が立ちそうやろ?」

愛結奈「そう?ワタシとしてはアンタとおるほうが、色々言いワケ出けそうな気がするんやけど」

P「……まぁどっちにせよ、わざわざ噂が立ちそうなことをするわけにはいかん。俺かて一応、プロデューサーやからな」

P「お前のことを守らなアカンわけやし……堪忍してくれや」

愛結奈「……分かった。今日のところは諦めたる!でも、諦めんからね!」

P「言うとること矛盾しとるぞ、お前……」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:53:36.23 ID:LRVKAY0I0
愛結奈「じゃあ……はいっ♪」

P「……なにそれ?」

愛結奈「ご飯行かれへんのやったら、せめて手ぇ繋ごっ!」

P「お前……俺の言うたこと分かっとんのか?手ぇ繋ぐとか、メシ行くよりアカンやないか」

愛結奈「ちょっとだけでええから!……あっ、車!車着くまでっ!ねっ!?」

P「……ほんま車着くまでやからな」ギュッ

愛結奈「うんっ♪……ねぇ、ちょっと遠回りして行かへん?」

P「アホか。ショートカットして、最短距離で行くわ」

愛結奈「……なんなん?そないにワタシと手ぇ繋ぎたくないん?」

P「ちゃうわ。見つかったらヤバいねんぞ?」

愛結奈「それは分かっとるけど……もう逆に、この際見せつけてやったらええやん!ワタシたちは付き合ってますって!」

P「ふざけんなや……それにまだ付き合ってへんやろ。ただの幼馴染み同士や」

愛結奈「ただの幼馴染み同士が、この歳になって、手ぇ繋ぐとは思えへんけど?」

P「……うっさい。とっとと行くで」

愛結奈「あっ!ちょっと、引っ張らんとってよー!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 03:54:19.94 ID:LRVKAY0I0
終わり

愛結奈さんが超別人でワロタ

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 04:49:20.45 ID:LRVKAY0I0
P「おはようございます」

ちひろ「あっ、おはようごさまいます。昨日はお楽しみでしたね」

P「えっ?……なんのことですか?」

ちひろ「いやだなぁ~、プロデューサーさん!昨日、事務所で愛結奈さんとイチャコラしてたじゃないですか!」

P「……別にイチャコラなんてしてませんよ。大きい子供の相手をしてただけです」

P「っていうか、なんでそのことを知ってるんですか?」

ちひろ「さぁ?なんででしょうね。不思議なことも、世の中にはあるものですから!」

P「どうせ、監視カメラの映像でも見たんでしょ……分かってますよ、それくらいは」

ちひろ「なら、聞かないでくださいよ。……ところで、プロデューサーさん」

P「なんですか?新しい仕事でも入ったんですか?」

ちひろ「いえ、そうじゃなくてですね……ここに昨日の監視カメラの映像を映した、DVDがあるんですけど……」

P「……は?なんでそんなもの持ってるんですか!?」

ちひろ「事務員ですからっ♪……それでですね。このDVDをプロデューサーさんに預かって欲しいんですよ」

ちひろ「私がついうっかり、事務所のテレビで再生しないようにね!」

 

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 05:23:04.11 ID:LRVKAY0I0
P「……いくらですか?いくら払えばいいんですか!?」

ちひろ「そんな、お金なんて!……お気持ち程度で十分ですよ?」

P「お気持ち程度て……お気持ち程度で、我慢するわけないくせに!この金の亡者!」

ちひろ「……今ので料金、跳ね上がりましたからね」

P「なっ……!?」

ちひろ「もう、さっさとお金払ってくださいよ。私だって忙しいんですから」

P「せめて、体面は取り繕っていてくださいよ!……これで堪忍してください」

ちひろ「……は?たったこれっぽっちですか?」

P「お、お気持ち程度で十分って、言ったじゃないですか……」

ちひろ「プロデューサーさんのお気持ちって、この程度だったんですね……幻滅しました」

P「そうですよ!俺はそんなちっぽけな人間なんです!だからもう、ほんまに堪忍してください!」

ちひろ「仕方ないですね……今回だけです?」

P「あ、ありがとうございます!次こそは必ず……って、なんで俺は感謝しとんねん!」

ちひろ「私の調 の成果がです!その内プロデューサーさんは、私にお金を払いたくて仕方なくなりますよ!」

P「そ、そんな妙なことするのはやめてください!マジで死んでしまいます!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 05:44:16.64 ID:hgjFURHQ0
愛結奈「おはようございます♪」

ちひろ「愛結奈さん!おはようございます!」

愛結奈「ちひろさん、おはよっ☆なんだか元気いっぱいね!」

ちひろ「臨時収入が入りましたからね!うふふふふ……」

愛結奈「あら!それはよかったわね!それに比べて……」

P「………………」

愛結奈「ちょっと、プロデューサー!ワタシが来たんだから、挨拶くらいしなさい!」

P「えっ?あぁ……おはようございます……」

愛結奈「はい、おはよっ☆……って、暗いわね……なにかあったの?」

ちひろ「今、プロデューサーさんは、ちょっと深い悩みを抱えてるんです」

愛結奈「そうなの?大変なのね、プロデューサーって……でも、暗いのはダメよー?」

ちひろ「……あっ、そうだ!愛結奈さんが励ましてあげたらどうですか?」

愛結奈「えっ?ワタシが?そうね……」

P「い、いや!俺は大丈夫ですから!浜川さんも、励まさなくていいですから!」

ちひろ「さすがに感づいたか……チッ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 05:55:21.13 ID:LRVKAY0I0
愛結奈「そうなの?それなら……まぁ……いいわ!とにかく、スマイルね☆」

P「はいはい、それはもう分かってますから。早く仕事に行きますよ」

愛結奈「えっ?もう行くの?ワタシ、まだ来たばかりなんだけど」

ちひろ「そうですよ、プロデューサーさん。まだ1時間くらい余裕ありますよ?」

P「と、とにかく早く行きましょう!早く着くのに、悪いことはありませんから!」

愛結奈「まぁ……それもそうね!行きましょ、プロデューサー!」

P「よかった……それじゃあ行ってきますね。お留守番、お願いします」

ちひろ「……はい、分かりました。くれぐれも気を付けて、行ってきてくださいねー!」

ちひろ「……プロデューサーさん、私から逃げたわね」

ちひろ「なんかどんどん警戒心が上がってきてるし、ここは一つ、新たな手を打たないと……!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 06:14:48.25 ID:LRVKAY0I0
愛結奈「それで、どうしてこんなに早く出たの?……ワタシと1秒でも長く、2人っきりになりたかったとか!?」

P「違います。あのまま事務所にいると、色々危なかったんですよ。主に俺の財布が……」

愛結奈「もう!そこは嘘でもそうだって言うところでしょ!気が利かないんだから!」

P「気が利かなくて結構です。ほら、早く乗ってください」

愛結奈「このまま向かうの?余裕あるんだし、デートしよ!」

P「ふざけないでください。さっきも言いましたけど、早く着くことに悪いことはないんです」

愛結奈「ホントに仕事モードのアナタは固いわね……まぁ、いつもそれなりに固いけど」

P「逆にあなたはいつも軽すぎます。仕事の時くらい、ちょっとは固くなってくださいよ」

愛結奈「なに?心配してくれてるの?」

P「当たり前じゃないですか……あなたは大事なアイドルなんですから」

愛結奈「そんな心配しなくても大丈夫よ!ワタシは、アナタしか見えてないもの!」

P「……ほんと、よくそんな恥ずかしいことが言えますね」

愛結奈「ワタシはただ、思ったことを言ってるだけよ?恥ずかしいなんて、思ったことないわ!」

P「あぁ、そう……車、出しますね」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 06:41:20.58 ID:LRVKAY0I0
愛結奈「渋滞、つかまっちゃったわね」

P「そうですね……早く出ておいてよかった」

愛結奈「間に合いそう?」

P「はい、多分。まだ結構余裕ありますから」

愛結奈「そう……さすがね、敏腕プロデューサーさん!」

P「まぁほとんど偶然ですけどね。俺の力じゃありませんよ」

愛結奈「またまたぁ、謙遜しちゃって!……ねぇ、聞きたいことがあるんだけど」

P「聞きたいことですか?なんでしょう?」

愛結奈「アナタはどうして……ワタシをアイドルにしようと思ったの?」

P「いきなりですね……どうして急に、そんなことを聞くんですか?」

愛結奈「実は前から気になってたのよね。でも、なかなか聞く機会がなくて……それで、どうなの?」

P「……あなたは多分、俺が面倒を見ないと生きていけないと思ったんです」

愛結奈「えっ……なにそれ?プロポーズ?」

P「違います!子供の頃から俺に頼りっきりじゃないですか。そんな人が、これから1人で生きていけるなんて思えなかったんです」

愛結奈「なんか納得行かないけど……アナタが言うなら、そうなのかもしれないわね!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 07:04:58.99 ID:LRVKAY0I0
愛結奈「……あれ?それが理由って……ワタシにアイドルとしての魅力は、感じなかったってワケ!?」

P「いや、そんなことないですよ。っていうかあなたはもう、こういう仕事しか出来ないと思ってました」

愛結奈「えっ?そうなの?……なんか照れちゃうわね……」

P「浜川さん、見た目はいいけどアホですからね。普通の仕事に就くのは、なかなか難しいと思います」

愛結奈「だから、ワタシはアホなんかじゃないわよ!人よりちょっと、勉強が出来なかっただけなんだから!」

P「アイドルになるからって、髪をピンクに染めてきた人を、アホと言わないでなんて言うんですか」

愛結奈「そういえば、こっぴどく怒られたわね……」

P「幼馴染みがそんな髪にしたら、誰だって怒ります。しかも、それがアイドルの候補生ならなおさらです」

愛結奈「でも、似合ってるんだからいいじゃない!もうピンクと言えば、ワタシか美嘉のどっちかよ!」

P「ピンク髪なんて他にないと思ってたんですけどね……」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 07:32:44.80 ID:LRVKAY0I0
P「さぁ、着きましたよ」

愛結奈「お疲れさま♪アナタはこれからどうするの?」

P「俺はこれから、もう1人のピンク髪とその妹を迎えに行ってきます」

愛結奈「そう……一旦、お別れね」

P「そうですね……頑張ってきてください」

愛結奈「アナタに言われなくても分かってるわ!……んー♪」

P「……タコの真似ですか?」

愛結奈「このタイミングで、そんなことするわけないじゃない!キスよ、キス!」

P「いや、それこそするわけないじゃないですか……なんなんですか?」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 07:34:09.76 ID:LRVKAY0I0
愛結奈「してくれてもいいじゃない!減るもんじゃないんだし!」

P「そういう問題じゃありませんから……ふざけてないで、早く行ってきてください」

愛結奈「なによもう……アイドルのやる気を出させるのも、プロデューサーの仕事じゃないの!?」

P「プロデューサーの仕事を、自分の都合のいいように解釈しないでください」

愛結奈「Pのいくじなし!いじわる!臆病者!」

P「わがまま言わないでくださいよ……でもまぁ……今日の仕事がすごく上手く行ったら……考えなくもないですよ」

愛結奈「ほ、ホント!?言ったわね!ワタシ、ちゃんと聞いたわよ!破ったら契約違反なんだから!」

P「はいはい……ほら、早く行ってきてください。後が詰まってるんですから」

愛結奈「アナタが度肝を抜かすくらい、上手く仕事してくるんだから、ちゃんと見てなさいよ!」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/31(木) 07:34:49.68 ID:LRVKAY0I0
これで本当に終わり

やっぱ即興はダメだわ

引用元: 浜川愛結奈「あら?アナタだけなの?」