タプリス「天真先輩を誘拐してしまいました…」
- 2017年03月26日 09:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ブロロロロロロロ
ガヴリール「…………」スヤスヤ
タプリス「ど、どうしよう……」
タプリス(天真先輩の寝顔があまりにも可愛いので思わず拘束して車に押し込んでしまいました……!)
ガヴリール「…………むにゃ」
タプリス(も、もし起きてきたらどうしよう…!?こんな状況どうやって説明すれば……)
ガヴリール「ん…………」ムクッ
ガヴリール(あれ?どこだここ?なんで私縛られてるの!?)
タプリス「ふぇっ!?て、てんましぇんぱいっ!?!?」ビクッッ
タプリス「え、えと…こ、こ、こここれはちがくてですね!!ちょっと天真先輩とおでかけしたかったというかなんというか……!」アセアセ
ガヴリール「落ち着けタプリス、前見て運転しろ」
タプリス「は、はい!すみません!」スッ
ガヴリール「運転しながらでいいから私の質問に答えてくれ」
タプリス「…はい!」
ガヴリール「お前さ、免許持ってんの?」
タプリス「も、持ってません…」
ガヴリール「はぁ?」
タプリス「ご、ごめんなさい…」
ガヴリール「まぁそこはまだ納得してやるよ、問題はそこじゃないからな…」
タプリス「……………」
ガヴリール「たしか私はさっきまで家で寝てたと思うんだけど…」
ガヴリール「なんで拘束されて車に乗せられてんの?」
タプリス「………えっとそれは…」
タプリス「………………」
ガヴリール「何か言ってくれよ、流石に私も怖くなってきたぞ…」
タプリス「実は私も天真先輩をここに連れてきた時の記憶が無いんです…」
ガヴリール「はぁ?」
タプリス「天真先輩の寝顔を見ていたら、体が勝手に動いたというかなんというか……」
ガヴリール「…………」
ガヴリール「まぁとりあえず降ろせよ、話はそれからだ」
タプリス「え、えっとそれは……」
ガヴリール「な、何だよその反応、何で躊躇う必要があるんだよ!」
タプリス「…………」
ガヴリール「おい!悪ふざけじゃすまないぞタプリス!今すぐ降ろせ!!」
タプリス「少し静かにしてください」
ガヴリール「!?」
キキーッ
ガヴリール「………車が止まった…?」
タプリス「大型のコインパーキングです、ガラガラだったのでここにします」
ガヴリール「は、はぁ!?お前一体何を……」
タプリス「すみません天真先輩、少し準備をしますので……」ガサガサ
ガヴリール(何だよこいつ、何をしようとしてるんだ……?)
ガヴリール(ていうかカーテン付きのハイエース、こんな車一体どこで…)
タプリス「…………」ゴソゴソ
タプリス(社外に長靴、ヘルメットを置いて、梯子を車に立て掛けます)
タプリス(これで外からは休憩中の労働者のハイエースに見える…はずです)
ガヴリール「ひっ…な、なんだよ!」ビクッ
タプリス「今から天真先輩にちょっとイケないことをします」
タプリス「痛いことをするつもりはないので、安心してください」
ガヴリール「お、お前!!いい加減にしないと私だって怒るぞ!!」
タプリス「大声を出さないでください」
ガヴリール「……っ」ビクッ
タプリス「抵抗するようなら少し痛いことをしてしまう、かもです…」
タプリス「これから、私の質問には声を出さずに答えてください、いいですか?」
ガヴリール「………………」コクッ
タプリス「ここは○○市○○区のコインパーキング、田舎のわりに駐車料金が高いせいでだれもこの駐車場を利用しません」
タプリス「そして立地も最悪、周りには畑と山、ガソリンスタンドとコンビニが数件」
タプリス「こんなところにコインパーキングがあっても絶対に人は来ないでしょう」
ガヴリール「…………っ」ビクッ
タプリス「そしてこのハイエースには大手建設企業○○建設のロゴを真似たステッカーが貼ってあります、万一人が通りかかったとしても怪しいなんて思うことはまずないでしょう」
タプリス「つまり、助けは絶対きません、おわかりいただけましたか?」
ガヴリール「……………っ…」グスッ
ガヴリール「………………」コクッ
タプリス「それでは、失礼します」サワッ
ガヴリール「………っ」
タプリス「………………」サワサワ
ガヴリール「タ、タプリス…そこは……」
タプリス「しーっ、ですよ」
ガヴリール「………っ…」ビクッ
タプリス「…………」スッ
タプリス「とりあえず、携帯だけは没収しますね、電源は私が切っておきます」
タプリス「始めましょうか……」ボロン
ガヴリール「…………っな!!」
タプリス「しーーーーっ、ダメですよ、ダメダメダメダメ、声はダメですよ?」
タプリス「絶対に見つからないとは言いましたがカーテンが閉まっていては外が見えません、私だって不安なんですよ?」
ガヴリール「で、でも…………」ビクビク
タプリス「あぁ、これですか?私達は天使ですよ?不思議でもなんでもないでしょう…」
ガヴリール「………………うぅ」
タプリス「まずは口でお願いします、くれぐれも歯を立てないようにお願いしますね?」
ガヴリール「………………」コクッ
タプリス(ああ、もう後戻りはできません…!こうなったらやること全部済ませちゃいます…!)
タプリス「……あぁっ…」ピクッ
タプリス(ああ、私今天真先輩にイケないことさせてる、神聖なる天使のお口を汚してる…!)
タプリス(なんという背徳感!なんという高揚感!これほどまでに甘美な快感はありません……っ!)
ガヴリール「………」ジュッ…ジュッ
タプリス「い、いいですよ天真先輩………上手です…」
ガヴリール(ど、どうにか口だけで満足して貰わなきゃ…)
ガヴリール「えぐっ………ひっく…」ポロポロ
タプリス「ふぅ、一通りの事は済ませましたね…」
ガヴリール「なんで……なんでこんな……」グスッ
タプリス(なんだか急に冷静になってきました……!私はなんてことを!!)
タプリス「ご、ごご、ごめんなさい天真先輩!!こ、これは事故なんです!!わざとじゃないんです!!」
タプリス「たまたまというか、うっかりというか、偶然というか、奇跡的にというか………!」
タプリス「ま、まさかこんなことをしてしまうなんて自分でも思ってなかったんです!!」アセアセ
ガヴリール「…っ」ビクッ
ガヴリール(ていうかこれだけの事をしたんだ、私を無事に帰してくれるとは思えない)
ガヴリール(ありきたりだけど、そういう事件って多いし、もしかしたら私も…)
ガヴリール「…………っ」ゾゾッ
タプリス「……天真先輩?」
ガヴリール「ご、ごご、ごめんなさい!!なんでも!!なんでもしますから命だけはた、助けてください………っ!!」
ガヴリール「だ、誰にも言わないから…っ!今日の事は全部わっ、忘れるから!!お願いだから殺さないで…っ!!」
タプリス「えっ」
タプリス「そもそもそんなことしたら犯罪じゃないですか!絶対しませんって!」
ガヴリール「………本当?」
タプリス「はい!本当です!!」
ガヴリール「良かった……」グスッ
タプリス「本当に、天真先輩が無事で良かったです…」グスッ
ガヴリール「……え?」
タプリス「まさか、天真先輩がこんなところに連れてこられて酷いことをされているなんて…、もっと早くに気づいていれば、……っ」グスッ
ガヴリール「……え?…え?」
ガヴリール「……?」
タプリス「無理もありません、あんなに酷いことをされたあとなんですから…」グスッ
タプリス「天真先輩は知らない男の人に車でここまで連れてこられて、酷いことをされてたんです…」
ガヴリール「……男の人」
タプリス「でも安心してください、私が来たからにはもう安心です、犯人は逃亡しましたが、警察を呼びましたので!」
ガヴリール「男の人………男の人………」ブツブツ
タプリス「そうです、天真先輩を襲ったのは男の人なんです」
ガヴリール「そう………だっけ……」
ガヴリール「………この車は…」
タプリス「恐らく犯人のモノでしょうね、私は免許を持ってないので運転できませんし……」
タプリス「大体まだ免許を取得できる年齢に達してませんしね、私が、タプリスが車を運転するというのはありえません」
ガヴリール「………?まぁ、そうだな…」
タプリス「それとこの車には○○建設のロゴが入ってました、これは犯人特定の手がかりになるでしょう」
ガヴリール「犯人特定の手がかり……」
タプリス「とにかく、早くここを離れましょう?」
ガヴリール「…………うん」
ガヴリール(そっか、私は男の人にここまで連れてこられて乱暴されてたんだ……)
ガヴリール(そこにタプリスが来て私を助けてくれた、少し記憶が曖昧だけどタプリスが言うんだから間違いないだろう)
タプリス「元気を出してください、天真先輩、犯人はきっと見つかりますよ」
ガヴリール「……うん」
運転手「お客さん、どちらまで?」
タプリス「あ、○○ってわかります?その辺まで行ってくれたらあとはわかりますので……」
ガヴリール(…タプリスは優しいな、ましタプリスが来てくれなかったら今頃私は…)
ガヴリール(……)
ガヴリール「…うん」
タプリス「絶対に、絶対に思い出さないでくださいね、絶対に」
ガヴリール「…………?」
タプリス「私が天真先輩を見つけたとき、とても辛そうな表情をしてました…」
タプリス「もう先輩のあんな顔、見たくないので…」
ガヴリール「タプリス……」
ガヴリール「わかった、今日の事は忘れる」
タプリス「それが一番です!辛いことからは逃げてもいいんですよ!」
ガヴリール「ふふ、なんだそれ」
タプリス「…やっと笑ってくれましたね」ニコッ
ヴィーネ「ふふ、なんだかガヴと遊ぶのもひさしぶりね」
サターニャ「本当よ、あんたがしばらく学校休むって聞いたときはすこーーーしだけ心配したんだから!!」
ガヴリール「サターニャが私の心配って…」
サターニャ「じ、冗談に決まってるじゃない!!別に全然心配とかしてないんだから!!」
ラフィエル「…でも、ひさしぶりにガヴちゃんとお出掛けできて嬉しいです!……ほら、見えてきましたよ!」
ヴィーネ「近所にこんなに大きなショッピングセンターができるなんて、これからは便利になるわねー」
サターニャ「ヴィネット、あのPってマークなにー?」
ヴィーネ「あー、あれはねー」
ヴィーネ「コインパーキングっていうのよ」
ガヴリール「………っ」ビクッ
完
元スレ
タプリス「天真先輩を誘拐してしまいました…」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490445564/
タプリス「天真先輩を誘拐してしまいました…」
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コメント一覧 (22)
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- 2017年03月26日 09:29
- 用意周到すぎてどうみても計画的犯行なんですがそれは
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- 2017年03月26日 09:36
- げ、外道フレンズ......
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- 2017年03月26日 09:59
- そういや天使って両性具有なんだっけ
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- 2017年03月26日 10:07
- 120%計画的犯行じゃねーか
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- 2017年03月26日 10:13
- ヒェッ…
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- 2017年03月26日 10:21
- 何から何まで周到な準備からの犯罪行為を事故と言い張るタプリスに草
これは第2第3の事故が起きますねぇ…
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- 2017年03月26日 11:09
- タップリン普通に犯罪だぞ
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- 2017年03月26日 11:11
- 天真先輩が可愛すぎて思わず連れ去ってしまいました。途中でしてもらって気持ちよかったです
後悔はしてないです。
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- 2017年03月26日 11:18
- などと供述しており
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- 2017年03月26日 12:53
- おのれタップリン・・・
なんて羨まs・・・けしからんことを!!
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- 2017年03月26日 13:50
- タプリスの言う一通りのことを済ませた結果ガヴリールが泣いてる…
これは口だけじゃなくあらゆる初めてを奪われてますね…
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- 2017年03月26日 13:56
- おのれハイエースでダンケダンケ!許さんぞ!
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- 2017年03月26日 13:59
- これはタプリスじゃなくてタップリンの仕業だな!
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- 2017年03月26日 14:54
- なんて綿密に計画された衝動的な犯行なんだ!
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- 2017年03月26日 15:03
- さくしゃ やめるんだ
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- 2017年03月26日 16:21
- 即座に堕天決定しそうなほど醜悪な犯行だ・・・
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- 2017年03月26日 16:53
- タップリンまたやったのか
山間部の田舎とか廃道探索者がたくさんいそうで見つかりそう
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- 2017年03月26日 20:12
- こういうのと小林さんちのせいでゲーム機のLRがもうレズレ●プにしか見えない
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- 2017年03月26日 20:13
- おはダンケダンケ!
LRは最高でおじゃるな!
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- 2017年03月26日 20:14
- ※2
すごーい!!彼女はレズレ●プが得意なフレンズなんだね!
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- 2017年03月27日 01:30
- ま、待ってください!まだわタプリスの言ってることが本当で天馬先輩が辛い現実から逃げるため大好きな可愛い後輩天使に置き換えた可能性もあります!
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- 2017年03月27日 03:58
- ※
タップリン自演乙