数年前、まだ大学生だった頃の話。
高速バスで隣に乗り合わせたおばさんと世間話をした。
話してるうちに、私の下宿先とおばさんの家が近所だということが判明した。
これも何かの縁!と携帯番号を聞かれた。
普通のおばさんだったし、害はないだろうとみなして、教えてしまった。
数日後、もし暇なら近所の喫茶店でお茶でもしないか?と連絡が来た。
長期休み中で暇だったので、快諾した。
喫茶店で待っていると、おばさんが来た。仲間を4人連れて。
「若い子とお話すると言ったら、付いてきちゃって~wご一緒してもいいかしら?」
ふーんそうか、と思ってやはり快諾。
最初は普通の世間話をしていたが、そのうちだんだん宗教の話になってきた。
あ、ヤバイと思ったときには、勧誘されてた。
数珠買って拝むだけで幸せになれるんだと。
のらりくらりとかわしていたのだが、逃がしてくれそうになかったので「そういうのって、ロールプレイングゲームでいきなり最強の武器を手に入れるみたいですよね。なんかズルしてるみたいで私ダメなんですよ。」
おばさん4人ポカーン、一人爆笑。
無事脱出できた。その後おばさんから連絡がくることは二度となかった。
おばさんを論破したわけでも、かっこいいセリフが言えた訳でもないが、おちょくることで煙に巻いて逃げることができたので、個人的にはスッキリした。