【モバマス】凛「プロデューサーに恋した日」
凛「」ズキュゥゥン!!
凛「?」
未央「あれはいつだったかな…って遠い目をしてから一瞬で話し終えるって何なの?」
凛「話に何か矛盾があったかな?」
未央「なかったよ。そもそも矛盾できるほど長くなかったよ。ていうか、一目惚れって言えば済む話じゃん!」
凛「一目惚れじゃないよ。運命を感じただけだからね」フフフ
未央「世間一般的にはそれを一目惚れと言います」
未央「『ひとめぼれ』の話はしてないよ」
凛「というより未央。私とプロデューサーのなれそめ話はまだ終わってないよ」
未央「なれそめっていうけど、何も関係を持ってないよね?」
凛「いいから聞いて」
未央「あ、はい」
凛「あれは初レッスンの時かな…」
凛「」ズキュゥゥン
凛「別に?」
P「そうか」
凛「?」
未央「タイミングおかしくない!? どうして声をかけられたくらいで心を撃ち抜かれてるのさ!」
凛「油断してた」
未央「油断とかいう問題じゃないよね」
未央「いやいや、ごく普通のことだからね? 知り合いを見かけたら声をかけるのが普通だからね?」
凛「あの時はギリギリだったね…思わず抱きつきそうになっちゃったよ…」
未央「あ、はい」
凛「それからまだ話には続きがあるんだ」
未央「うん。聞くだけ聞こう」
凛「あれは初めてのライブのことだったな」
P「凛。よかったぞ」
凛「ううん。普段より上手く歌えなかったし…ダンスもぎこちなかったよ…」
P「初めてなら合格点だ」
凛「…」
凛「見にきてくれてる人には関係ないよ。私は新人だけどプロだから」
凛「…次は絶対にやり遂げてみせるよ」
P「そっか。じゃあ一緒に頑張ろうな」
凛「…うん」
P「ん。とりあえず今日は帰ろう」ポンッ
凛「」ズキュゥゥン!!
凛「身体と身体が触れ合う…これはもう結婚にも等しいんじゃないかな。そう思わない?」
未央「いいえ。まったく」
凛「それでこの後はね」
未央「まだ続くんだね」
卯月「初めまして。島村卯月です♪」
凛「」ズキュゥゥン!!
凛「何かな?」
未央「なんでしまむーに惚れてるのさ!! 流れ的におかしいよね!?」
凛「恋はいつだってハリケーン」
未央「しぶりん。意味が通じるようで全然意味のわからないことを言わないでよ」
未央「しぶりん。プロデューサーのことは飽きたの?」
凛「未央。よくもそんなひどいことを言えるね」キッ
未央「私? 私が悪いの?」
凛「プロデューサーも卯月も比べられないよ。出来れば両方いただきたい」
未央「『オムライス』と『ハンバーグ』で迷う子供みたいだね」
凛「まあ、それはさておき。まだ話は続いてね」
未央「聞くだけ聞くよ」
凛「いいよ。結婚しよう」ズキュゥゥン!!
卯月「はい?」
凛「なんでもないよ。ほら、食べよう」
卯月「はい♪」
凛「あーんする?」
卯月「は、恥ずかしいですよ…」
凛「卯月は可愛いなぁ」ニコニコ
卯月「えへへ♪」
凛「?」
未央「その不毛なイチャイチャ話ってまだ続けるつもり?」
凛「事細かに話すからぜひ聞いてほしいな。卯月が私の差し出したブロッコリーを咀嚼するシーンまで話すから」
未央「嫌だよ。というか、どうしてお弁当の中でも『微妙枠』のブロッコリーをあげるのさ。もっと美味しいものをあげようよ」
未央「ごめん」
凛「卯月にあげたのは私が苦手だったからだね」
未央「子供か!」
凛「まだまだ話のネタはあるよ。あれは夏の頃だったな…」
凛「プロデューサー。私の水着姿を舐めるように見るつもりなの?」ズキュゥゥン!!
P「舐めるようには見ないけど見るよ」
凛「へ…変態///」ドキドキ
P「どうしよう。反応に困る」
卯月「私は舐めるように見ますよ♪」
凛「卯月…!」ジ-ン
凛「?」
未央「私はどこから突っ込めばいいのかな?」
凛「グラビアの仕事を取って来たプロデューサーにでしょ」
未央「いやそこはスルーだよ。そこしかスルーするところがないもの」
凛「スルー…する?」クスクス
未央「いまのタイミングだとすごくイライラするよ」
凛「イラっとスルー…」フフフ
凛「(流された...)」シュ-ン
未央「変態と変態が相思相愛になってるじゃん!! ハッピーエンドがもう出来上がってるよ!!」
凛「いや、プロデューサーが置いてきぼりになってて可哀想だよ」
未央「そのまま置いてきぼりにしてあげようよー。それが優しさってもんだよー」
未央「こんなにも時と場合で意味が違ってくる言葉を聞いたのは初めてだよ。ホラー映画に出てくる『お前も仲間にしてやる』と一緒だよ。怖いよ」
凛「凛とお友達になってくれる?」(裏声)
未央「いや、シャドウバースか!!」
凛「卯月は元からあんな子だったよ」
未央「私の知らないしまむーだね。信じたくないよ」
凛「信じられない?」
未央「創作だと思いたい」
未央「ん? どうして携帯電話を差し出したの?」
凛「卯月にかけてみてよ。ほら」
未央「?」
卯月『私から電話しない限り話しかけるなって言いましたよね? 凛ちゃん? 犬の分際で何をしているんですか?』
未央「え、ええと…しまむー?」
卯月『…』
卯月『あ、未央ちゃんでしたか♪ おはようございます♪』コロリ
未央「」
凛「食べちゃった」
未央「電話を聞く限りだとむしろ食べられているよね。主従関係の『従』側だよね」
凛「そんなことないよ。私はただ卯月の喜ぶ顔が見たいだけなんだよ」
未央「ほほう」
凛「あと優しい卯月に雑に扱われることが興奮するんだ」
未央「なるほど。やっぱりしぶりんは危ない人だね」ススス
未央「距離を置かれるようなことを言わなければよかったのに」
凛「大丈夫だよ。未央」
未央「何が?」
凛「私。未央もいけるから」
未央「…」ススス
凛「冗談だって。さらに遠くに行かないでよ」
未央「怖いよー。この子怖いよー」
未央「まだ話すの!?」
凛「あとちょっとだから」
未央「ていうか、何の話だっけ。コレ?」
凛「プロデューサーと私とある人の話」
未央「ある人?」
凛「そのうちわかるよ」
凛「何、プロデューサー?」
P「なんで首輪を付けてるの?」
凛「気にしないで」
P「いや気にするよ。首輪だけじゃなくてリードを手を持ってるしさ」
凛「…」
P「うん?」
凛「大型犬が野放しにされてたら怖いと思うでしょ?」
P「まあ」
凛「それと同じだよ」
P「?」
凛「プロデューサーと同じことを言わないでよ。未央」
未央「だって意味わからないんだもん!!」
未央「しぶりんは犬になりたいわけ!?」
凛「なりたいとかじゃなくて犬だからね」
凛「私は卯月の犬として過ごすことに決めたんだよ」キリッ
凛「できればプロデューサーの犬にもなりたいな♪」
未央「そんな嬉しそうに夢を語るしぶりんを初めて見たよ」
凛「未央も犬になってみる?」
未央「お断りさせていただきます」
凛「遠慮しなくてもいいのに」
未央「遠慮ではなく、これは『拒否』です」
未央「やばい子と保護者の関係かな」
凛「ふーん。私、子供に見られてるのかな」
未央「いや子供じゃなくて『やばい子』だよ? 子供とか大人とか関係なしにやばい子だよ」
凛「…」
未央「しぶりんが楽しければそれでいいんじゃないっすかねー」
凛「適当だね」
未央「コメントに困るもの」
凛「では、最後の話です」
未央「やっと終わるんだね」
凛「これは昨日のことなんだけどね」
未央「ん?」
凛「ワンワンッ!」
卯月「あ、こら。お花屋さんに食いついちゃ駄目ですよ。あとで買ってあげますから」
凛「クゥーン…」
凛「駄目。これからがいいところなんだから」
未央「不安しかないよ」
凛「…」ジ-
未央「///」
卯月「…やっぱり。未央ちゃん、プロデューサーさんと一緒に出かけてますね」
凛「しかも…手を繋いでるね」
卯月「おまけに恋人繋ぎ」
凛「これは」
卯月「あれですね」
凛「…だね」
未央「♪」ギュム-
卯月「あ、プロデューサーさんに抱きつきましたよ」
凛「あぅち!!」
凛「さて、私の話はこれでおしまい。今度は未央の話をゆっくり聞かせてもらおうかな」
未央「ち、ちょっ!! た、たんまっ!! いつから付けてたのっ!?」
凛「さあ? それより詳しく聞かせてもらうよ」ゴゴゴゴ
未央「き、昨日のことはそのー…そ、そうっ! 誤解なんだよ! プロデューサーと付き合ってるとかそういうんじゃなーーー」
P「未央ー。そろそろ帰」
未央「」
凛「…」
P「り、凛もいたのか。2人とも遅くならないように帰れよ」
凛「いま一緒に帰ろうとしてなかった?」
P「き、キノセイダヨ」
凛「…ふーん」ゴゴゴゴ
未央「」
凛「未央」
未央「な、なんでしょう」
凛「夜道に気をつけてね」
未央「清々しいほどストレートな脅しだね!!」
卯月「凛ちゃん。そろそろ一緒に帰」
ジャラリ
凛「あ、卯月」
未央「」
卯月「み、未央ちゃんもいたんですね。お疲れ様です」
未央「しまむー。いま手に持っていた『極太の鎖』は何だったんだい?」
凛「私を繋ぐためだよ」
卯月「凛ちゃん?」ジト-
凛「くぅん…」
未央「…」
卯月「ほら、帰りますよ」
ズリズリ
凛「アォォォン(またね。未央)」
未央「…」
未央「今日のことは忘れよう」
トゥルルルル...ピッ!!
未央「あ、プロデューサー? 終わったから今からそっちに行くね」
終わり
お付き合いいただきありがとうございました
なんでこんなの書いちゃったんだろう…(困惑)
書き終わった後しばらく乾いた笑いが止まりませんでした
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コメント一覧 (23)
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- 2017年11月24日 13:48
- これは円光してますわ
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- 2017年11月24日 13:50
- 凛わんわんの人の罪は重い。
でいぶゥ・・・!
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- 2017年11月24日 14:22
- ※1
世界…ですかね
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- 2017年11月24日 14:59
- ※1※4
つまり、そういうこと
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- 2017年11月24日 15:28
- 初っ端から堕ちてんじゃねえか駄犬ぅ!
でもまゆもそうか…まあまゆの方はいっか、いつも通りだし
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- 2017年11月24日 15:57
- ※4※5
なるほ、これが世界レベルか
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- 2017年11月24日 17:44
- やはりそういうことか!!
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- 2017年11月24日 17:58
- わかるわ
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- 2017年11月24日 18:03
- 未央はPの愛人
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- 2017年11月24日 18:07
- 凛がクンカー犬で、卯月が畜生で、未央が抜け駆けできて、世界が平和なのも全部ヘレンさんのおかげ
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- 2017年11月24日 18:36
- なんだかんだで世界は平和に回ってるこれも全部月島さんのおかげだ
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- 2017年11月24日 18:55
- 未央だけがまとも
アニメもそうだったしこれが事実だろうな
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- 2017年11月24日 19:25
- 未央ちゃんが幸せなら何でもいいよ
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- 2017年11月24日 19:28
- まとも同士と変態同士が結ばれて世界が平和になった
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- 2017年11月24日 19:34
- ちゃんみおとPが一番合ってる
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- 2017年11月24日 19:40
- 優しい世界
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- 2017年11月24日 20:48
- 緑のアシスタントは何やってるんだよ!!
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- 2017年11月24日 20:55
- 本田「ケチャップドバドバ」初体験で大興奮!!
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- 2017年11月25日 00:30
- やっべ、昨日のチャン未央で異常性が吹き飛んでしまった
こいつぁプロだな
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- 2017年11月25日 08:08
- 開幕で吹いた
タイトル的にシリアス系のお話だな! と甘く見ていた
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- 2017年11月25日 11:44
- 卯月は公私の使い分けができるアイドルの鑑だな
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- 2017年11月25日 12:27
- 未央とP
卯月と凛
誰も悲しまない優しい世界(白目)
卯月→腹黒ドS
誰だこんな風潮作ったのはぁ!