義実家があるのは、米どころとして有名な地域。
ウトメは作っていないけれど、両方の親戚知人に米農家がいる。
結婚して最初の年の秋、「お米を送るわね」というトメの言葉に恐縮し
電話越しでも頭を下げて何度もお礼を言った私がバカだった。
届いたのは、洗っても洗っても虫が浮かんでくる古米。
新米を貰った義実家が、食べ切れなかった古米を下げ渡してくれたらしい。

それでもせっかく頂いたのだからと炊いてみれば石油臭い。
どうやら物置の灯油缶の隣で保管していたものらしい。
お米を捨てるという初めての行為に罪悪感を覚え、２度とトメからの
米は受け取るものかと決めた。

次の年。
お米は買ったばかりなのでいらないと断ったら、あっさり引き下がった。
安心していたら数日後にやっぱり古米。
トメに電話をすれば「いくらあっても困らないじゃないｗ」。
捨てた。この時は夫もかなりきつい調子で〆た。

今年。
また古米が来たので、着払いで送り返した。
もう、仏様にならない限り、あの人たちには会わない。