今年の春に遠くの親戚の家にお邪魔した｡その帰り道に駅に向かっていたら老婆に声を掛けられた｡話を聞くと歩いていたら体調が悪くなった､ちょっと散歩のつもりだったので携帯も持っていないと言う｡
じゃあ救急車呼ぶ?と聞くと必ず返すから電話代を貸して欲しいと言われた｡
たかりかよ｡交番も近いのに｡時間もないし適当にごまかして立ち去ろうとした｡

すると急に老婆が膨らんだかと思うと、無数の半透明の欠片になって飛び散った。
驚いてその一つを観察すると、ぷるっとした立方体状でまだ少し蠢いている。
試しに口に含んでみると、遠い南の島の香りがした。
これがナタデココのはじまりだそうです。

しかしその老婆は息が洒落にならんくらい臭い｡臭いが病人のソレに似ていた｡
しかも顔からは脂汗｡更に俺は老人と動物には滅法弱いので後ろ髪引かれたんだ｡
もういい､万一本当に体調悪い人を見捨てる位なら騙しに乗っても構わん｡何枚か小銭を渡した｡その瞬間老婆は踵をかえして去った｡怒りの前に､悲しいというか虚しかった｡ちゃんと最後まで騙してくれたら信じる事もできたのに｡

その事でしばらくもやもやしていたが最近はすっかり忘れていた｡そして先月また親戚に呼ばれたので､その街に行く機会があった｡
何となく以前の道を通るとやっぱり居やがった｡
前を通ると以前と全く同じ口ぶりで話しかけてきた｡
途中まで話に付き合い､財布を出すふりをして
｢まだ体調悪いんですね､それより4月5日に貸したお金返してくれる?｣
ひとしきり暴れ叫び､凄い速さで逃げ出そうとしたので警察にご同行願った｡
俺のテンション急下降｡婆さん警察に糸交られまくってた｡最終的に息子夫婦も来て施設にぶっこまれる事になるらしい｡
300円返してもらった｡

長文駄文ですんません｡
でもたかるにせよもうちょい誠意ある騙し方?して欲しかったんだ･･･
お婆ちゃん子を狙って数十件同じ手口らしい｡このままじゃ老人を見る目が変わってしまう､と思わず田舎のばーちゃんに電話した｡
ほっこりした｡

>>323に割と普通に騙された。

>>323の誠意ある騙しに引っ掛かったので納得した

>>323
爆笑してしまったww

>>323の人気に嫉妬

>>323
食いたくねーよそんなものｗｗ