ファミレスで1人で食べてたら、斜め前にデブな母親と目の浮いた明らかに痩せすぎな10歳ぐらいの娘が座っていた。
その親子の漏れ聞こえる会話から、今日は娘さんの誕生日だからファミレスに来たが、娘さんはフィギュアスケートやっててまだまだ痩せてなきゃいけないから食うなとデブ親が説教している。
ならなんでファミレス連れてきたんだって話なんだが、デブ親は自分だけ何か頼んで娘にはアイスティーだけだった。
娘さんはもう頑張れない、フィギュアスケートを辞めたいらしいが、デブ親は今まで幾ら金がかかったとか、A子ちゃんに負けたままでいいのか、ママ友に自慢される悔しいとか、普通に人様に聞こえるくらいにまくし立てて怒鳴っていた。
娘さんは俯いてスンスン泣き出してしまい、デブ親もバツが悪いのか、仕方ないわね~と私のテーブルを指差し
デブ親「あそこのお姉さんと同じメニューなら頼んでいいわよ(サラダとスープとジュース)」
私「えっ?(頼んだのこれだけじゃないんだが…」
店員「ステーキお待たせしました。お連れ様が来てから担々麺はお持ちしましょうか?」
私「いえ、私1人ですから残りの注文も全部持ってきて下さい」
店員「失礼しました!」
デブ親「えっ!えっ!?」
娘「頼んで良いんだよね!?誕生日だもんね!」
デブ親「か、考えて注文なさい!ブスに太るわ!」
私はバレエをやってた影響で華奢に見えるが、逆に練習しまくった影響か新陳代謝が今だに激しくよく食べる。
親のエゴで痩せ細った娘さんに、好きなだけ食べさせてやりたくなり、そ知らぬ顔でメニューを追加しまくった。
デブ親「…失礼ですけど、食べすぎじゃありません?」
と、イライラしたデブ親に嫌味言われたが
私「私、バレエやってましたがカロリー取らないと潰れてしまうんですよ。体型気にして拒食になってしまう子を沢山見聞きしましたけど、娘さんもそうなりますよ?」
と言ってやったら、デブ親も思う思うところがあったのか黙って娘さんが食べてるのを見ていた。
娘さんは泣きながら美味しそうにステーキとフレンチトーストを食べていた。
この後、親子がどうなるかは解らないけれど、デブ親が娘を考える切っ掛けになれば良いなと思った。