995: 名無しさん@おーぷん 2015/09/03(木)00:27:22 ID:sT5
軽い昔話で埋めます。
田舎の実家が農家で、中庭に鶏舎があって、家で使う卵を採っていた。
ある日、鶏舎から鶏のバタバタいう羽音と、コケーッ、キーッという悲鳴が聞こえてきた。
なんだなんだと行ってみると、大きなアオダイショウ(蛇)が鶏の一羽に巻きついている。
他の鶏が逃げ惑って大騒ぎしていたのだった。

父や祖父が鍬や鎌を持ってきて、蛇を引きはがそうとしたが、
蛇の巻きつく力ってすごいね、●をつぶして●しても、まだぎっちり締めてて
ほどくのが大変だった。2mくらいあったと思う。
巻きつかれた鶏も●んでたから、庭の隅に埋めた。
蛇は憎らしいので、肥やしにでもなれ(本当になるかはともかく)と、畑に埋めた。





話は変わって。
向かいの家に、大刀自(おおとじ)と呼ばれているおばあさんがいた。
大刀自は99歳で、100歳の誕生日が目前だった。
誕生日の当日は、家族や親戚や近所の人も集まって、盛大なパーティをする予定だった。
町役場からもお祝いが来て、
地元テレビ局も「ご長寿バンザイ」みたいな番組の取材に来ることになっていた。

996: 名無しさん@おーぷん 2015/09/03(木)00:30:06 ID:sT5
(995の続き)
だが、誕生日の前日、大刀自は大往生。
町役場とテレビ局は急きょキャンセル、
お祝いに集まった人々はお葬式の準備を始めることに。

うちの母も手伝いに行ったのだが、そこで向かいの家の奥さんに聞いた話。
向かいの家には、もう長いこと住み着いているアオダイショウがいて、
大刀自が「家の守り神、福の神だからいじめないように」と言うのでそっとしておいた。
しかしここ3日ほど、姿が見えない。「何か悪いことがないといいけど」と言っていたら
お葬式になってしまった。やっぱり前兆だった、と。

母にはピンときたが、適当に相槌を打って、帰ってきた。
母から話を聞いて、うちの家族も全員顔を見合わせた。
蛇がうちの鶏舎を襲ったのは、3日前のこと。
家族会議で、黙っていることに決まった。
大刀自のお葬式にはうちも参列して、ご冥福をお祈りしてきた。

997: 名無しさん@おーぷん 2015/09/03(木)00:33:30 ID:XNP
守り神様も出張なんぞしないでくれれば
長生きされてだろうに……
大刀自様は寿命でしょうて
それも大往生
お葬式自体は100(数え)になったろうしね

998: 名無しさん@おーぷん 2015/09/03(木)01:09:01 ID:AkN
アオダイショウ何故そのタイミング だったんだ…

引用元: ・今までにあった修羅場を語れ【その12】




1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2018年04月24日 22:53 ID:kijyomatome1