田舎特有の遠くの一流大学より近所の進学校って意識…

田舎特有の遠くの一流大学より近所の進学校って意識…

もう20年以上前の話。

母方には従姉妹世代が8人いる。

その8人の中で一番の年長者だったA姉ちゃん。

親戚の集まりの度に、母たちに代わって従兄弟の世話を焼いてくれるしっかり者。

大人たちからの信頼も厚いA姉ちゃんは、私たち兄弟や他従兄弟の憧れだった。

成績も優秀だったのだが、中3の時、病気になったり、人間関係でトラブルがあって受験に失敗。

金銭面の問題もあり、学区で一番偏差値の低いF高校の特進に行くことになった。

そこにしゃしゃり出てきたのが、ほぼ他人じゃん、って縁なのに、家が近いと言うだけで人寄せの時に飯だけ食べて帰る親戚の婆さん。

この婆さんの唯一の自慢は、次男が学区でトップの進学校○×高校出身ということ。

実際○×高校はレベルが高く、うちの地域だと、「東大出です」より「○×高出です」の方が持て囃される。

毎年祖父の3月の誕生日に親戚が集まるのだが、手伝いも挨拶もせず、ごちそうを食べる婆さん。

そして、どこで聞きつけたのか、A姉ちゃんにしつこく「どこの高校行くの?」と尋ねた。

A姉ちゃんは言いたくない。

それを知って、「今どんな気持ち?」のAAよろしく、聞き続ける婆さん。

居たたまれなくなって、泣きながら、広間を後にしたA姉ちゃんの背中を見ながら大爆笑した婆さん。

他の親戚連中に責められても、何が悪かった?とすっとぼける婆さん。

あんな底意地悪い笑い方しておいて、事情を知らぬとは言わせねぇ。

いびり足りないのか、今度は私ら従兄弟に向かって「本家でも種が近いと変なのが生まれる」とも抜かしやがった。(私の祖父と祖母は、甥と叔母の関係)

父や男連中もブチギレていたが、相手は年寄りだし、嫁の実家だしで手は出せない。

口で言ってもボケた振りしてかわされてしまった。

しっかり者のA姉ちゃんが声を殺して泣いているのが、幼心にとてもショックだった。

もちろん従兄弟たちも怒り心頭したが、子供に出来ることは、その時何もなかった。

翌年、A姉ちゃんの弟であるB兄ちゃん(サッカー狂のDQN)が、中学を卒業。

A姉ちゃんの一件があってから、親戚から情報を流されなくなった婆さん。

やはりその年の集まりにも参加して、ニヤニヤしながらB兄ちゃんに「どこの高校ry」と尋ねた。

B兄ちゃんは黙って席を立つと、一度退席。そして、制服を着て登場。

○×高校の学ランだった。

あの時の婆さんの顔、一生忘れないと思う。まさに水戸黄門状態。B兄ちゃん、死にものぐるいで勉強したようだ。

婆さん、B兄ちゃんの元の素行が素行だったから、A姉ちゃん並にいじめる気満々だった様子。

それから、残りの6人の従兄弟も、○×高校に合格したが、4人目の従兄弟が合格を決めた辺りから、婆さんは、親戚の集まりに来なくなった。

婆さんは、その後長男嫁をいびり倒したことが露呈して、村八分よりも酷い扱いを受けることになった。

今は、覚醒した長男嫁にいびり返されているとか何とか。

そして、「息子より出来が良い」と自慢しまくっていた婆さんの孫たち(我々と同世代)は中卒と、F高校の農業科に入り、単位が足りずに退学したらしい。

あのときのA姉ちゃんには何も出来なかった。

子供ながら、婆ちゃん酷いと、喚き散らせばよかった。それは今でも後悔している。

私たちの自己満足でしかないが、敵討ちのつもり。

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