客に雑巾の匂いのするお茶とカビの生えた角砂糖を出す人に親の代わりに家事やってましたなんて自慢されたくない。

客に雑巾の匂いのするお茶とカビの生えた角砂糖を出す人に親の代わりに家事やってましたなんて自慢されたくない。

親戚が集まるたびに、姪姉妹の自慢をするトメ。

「お姉ちゃんは○○大の医学部を出て、旦那様もお医者様。今××市で開業してるの」

「妹ちゃんは▲▲医大で◎◎科のお医者様と結婚するんですって。式場はうんたらかんたらで、招待客はほにゃららで~」

彼女らはウト弟夫婦の娘さん達なので、トメとは一滴の血のつながりもない。

最初はヘーホーフーンと聞き流していたが、「やっぱり将来の仕事に結びつくとこ(=大学・学部)を出ないとダメよね~お金の無駄だわ~」

視線の向きと言葉の調子から、地方二流大学出の自分へのあてつけと分かったので二流の嫁は思わず口走ってしまいました。

「そういえばトメさんは、どこの大学でしたっけ?」

トメ、中卒です。九九もろくに暗誦できなかったらしい(トメ長姉・談)。

「アタシは親の手伝いや家事が忙しかったからふじこ!」と言い訳してましたが、四角い部屋は丸く掃き、客に雑巾の匂いのするお茶とカビの生えた角砂糖を出す人に親の代わりに家事やってましたなんて自慢されたくない。

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