378 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:04/05/14 22:29 ID:u3yQh8VD
久々に実家に帰ったときのこと、病気で入院している祖父に付き添って病院に泊まった。
毎晩祖母が泊まっていたのだが、祖母の疲れも溜まっているだろうと思い、
そしてほとんどそばにいられない私自身のために、祖母に代わると言って代わったのだ。
祖父はもうほとんどボケており、私のこともわかったりわからなかったり、
まるで大きな赤ちゃんのようだった。
夜寝るときになって、私が祖父の隣に横になると「おい、おい」と声がする。
「どうしたの?」と駆け寄って聞くと「あんた誰?」という。
「おじいちゃんの孫だよ~、明日には思い出してね~」
ガバッと起きて「どうしたの?」と聞くと「水の見たい」
と。寝たきりのため、水も自分で飲めなかった。水を汲んで飲ませてやると
「ああ、おいしい」という。で、また私が横になると「おい、おい」と言う。
とにかく寝る暇などなかった。私が横になると「おい」と呼ぶのだから。
完全にボケているんだと思ったけれど、時々、「おい」と呼ぶから「どうしたの?」
と聞くと「眠れないのか」と聞いてくる。“…アンタが呼ぶからじゃ…”と思いながら
「ううん、大丈夫だよ」と答えた。で、また横になると私を呼んで今度は
「早く寝ろよ」という。「うん、ありがとう」と答えて横になったらまた
「おい」と呼ぶ。祖父に駆け寄ったら「風邪引くから温かくして寝ろよ」という。
ボケながらも、時々“孫”だということを思い出して気にしてくれているんだと
思うと、せつなくて涙が出そうになりました。



379 名前:378[] 投稿日:04/05/14(金) 22:38 ID:u3yQh8VD [2/2]
続き
次の日、朝一便の新幹線で今住んでいる場所に
戻ろうと朝6時に起きた。祖母はもうすでに起きていて
私を見送りに来てくれたが、そのときに「今日は子どもの日でしょ」
という。すでに20代半ばの私は、「そういえばそうだねえ」と言ったら、
祖母が「近所のお餅屋さんにね、無理を言ってかしわ餅を朝届けてもらったんだよ」
と、私にまだ出来たてのかしわ餅が入った、温かい包みを渡してくれた。
まだ朝7時くらいだったのに。20代も半ばの社会人の私のために
かしわ餅をくれた祖母の心に心底感謝し、これで私が祖母と住んでいたときの
子どもだったら!と思うと涙がこぼれました。一生子どものままでいたいとさえ思います。
さらに、今住んでいる家に着いてカバンを開けると、入れた覚えのない
苺が1パック入っていました。私が「苺が好きだけどなかなか高くてね」と
話していたのを覚えていたのだと思います。
このときの出来事で、祖父や祖母というのは自分の想像をはるかに超えた
存在であり、自分を本当に心から思ってくれているのだと知りました。

https://life5.5ch.net/test/read.cgi/kankon/1083948674/



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