「ふつつかものではございますが、 残念ながらあなたの息子が選んだ相手なので諦めて下さい。 奥向きの用事は私が働いているのでこれまで通り隠居の暇つぶしに頑張って下さい。」

「ふつつかものではございますが、 残念ながらあなたの息子が選んだ相手なので諦めて下さい。 奥向きの用事は私が働いているのでこれまで通り隠居の暇つぶしに頑張って下さい。」

結婚して旦那の要請で同居することになった。

一通りに挨拶したり、荷物の整理をしたりして二ー三日後、階下のウトメに呼び出し。

何事かと旦那と行くと、ウトメが揃って「ふつつかものですが、お願いします。奥向きの用事はどのようにすればいいですか?との挨拶やお伺いがない。」と来た。

引っ越し時に挨拶したときに「来てくれただけでありがたいんだから何もしなくていいのよ。」と言い放ったのは同行してくれた実親の手前だったらしい。

旦那が怒鳴り返そうとしてくれたところをさえぎって居住まいを整えて、三つ指をついた。

「では改めて。ふつつかものではございますが、残念ながらあなたの息子が選んだ相手なので諦めて下さい。奥向きの用事は私が働いているのでこれまで通り隠居の暇つぶしに頑張って下さい。」

ウトメは一瞬何を言われたのかわからなかったらしいが「よろしくお願いしますね?」とこちらから念押しすると「はい・・・。」となぜか返事をし、その後しばらく静かだった。

一年後、同居が解消になった時よりスカッとした返しだった。

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