【ミリマス】莉緒「特別な日に、特別な贈り物」

1: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:05:27.85 ID:urkN9sGZ0


百瀬莉緒(以下、莉緒) 「もー、なーんで誕生日なのにこんな歩かなきゃいけないのよー……」ムスー

ミリP(以下、P) 「莉緒が調子乗ってグイグイ飲むからだろ……」

莉緒 「楽しかったんだから仕方ないじゃないの……」ブルブル

P 「にしても、まさか終電終わるまで飲む事になるとはなぁ……」

莉緒 「……くちゅん!」

莉緒 「うぅ、今日は冷えるわねぇ……」フルフル



2: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:06:44.50 ID:urkN9sGZ0


P 「……莉緒、ちょっとこっち来てくれるか?」

莉緒 「?」トコトコ

P 「はい、これなら暖かいだろ?」マキマキ

莉緒 「プロデューサーくんのマフラー……暖かいけど」

莉緒 「でも、それならプロデューサーくんはどうするのよ?」

P 「俺はこのままで大丈夫だって」



3: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:08:22.85 ID:urkN9sGZ0


莉緒 「ダメよ!それじゃプロデューサーくんが風邪ひいちゃうじゃないの!」

P 「担当アイドルに風邪をひかせるよりマシだからな」

P 「ほら、遠慮せず使ってくれよ……くしゅん!」

莉緒 「…………」ムゥ

P 「……だ、大丈夫だって!」アセアセ

莉緒 「大丈夫な訳ないでしょ……どうすれば良いかしら」



4: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:09:25.10 ID:urkN9sGZ0


莉緒 「あっ、そうだ!プロデューサーくん、失礼するわね♪」マキマキ

P 「もう……だから、莉緒が使ってくれって」

莉緒 「二人で巻いたら、二人とも暖かいでしょ?」ニッコリ

P 「二人で……って」

P 「……いや、それは」

莉緒 「大丈夫よ、誰も見てないから♪」マキマキ

P 「確かに、人気はないけどさ……」

莉緒 「ふふっ……完成!」

P 「もう巻き終わってるし……」



5: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:09:52.56 ID:urkN9sGZ0


莉緒 「ちゃんと暖かいし……これ良いわね!」ダキッ

莉緒 「ね、プロデュー……」ポカン

P 「莉緒、あのな――」ピタッ

莉緒 「…………」ジッ

P (か、顔が予想以上に近いな……)カァアア

莉緒 「……あ、あの」カァアア

P 「…………」ドキドキ

莉緒 「……は、早く帰りましょ!ね?」カァアアア

P 「あ、ああ!そうだな!」ハハハ



6: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:10:53.87 ID:urkN9sGZ0

――――― 

P 「結構歩いてきたな……」

莉緒 「…………」ギュッ

P 「莉緒、疲れてないか?」

莉緒 「ん、大丈夫よ?」

P 「……本当は?」

莉緒 「……ちょーっとだけ足が痛いかも」アハハ

P 「それを早く言ってくれ……大事になったらどうするんだ」

莉緒 「大丈夫よ、大した事ないから!」



7: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:11:35.18 ID:urkN9sGZ0


P 「そうは言ってもだな……」

P (どこかに、一旦休めるところは……)キョロキョロ

P 「……っと、公園か」

P 「莉緒、あの中ちょっと入ってみないか?」

莉緒 「へ?どうして?」キョトン

P 「少しだけ休憩しようと思ってな、どうせなら座った方が良いだろ?」

莉緒 「もう、気を遣わなくても良いのに……」

P 「ただでさえ歩かせてるんだ、これくらいさせてくれよ」

莉緒 「……ふふっ、アリガト♪」



8: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:12:40.01 ID:urkN9sGZ0

――――― 

莉緒 「ふぅ……」サスサス

P 「……痛むのか?」

莉緒 「平気、このくらいならレッスン後の方が全然辛いから」

P 「それは……判断に困るな」

莉緒 「プロデューサーくんは心配しなくて良いって事!」

莉緒 「もう、こんな時くらい仕事は休めばいいのに……」



9: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:13:05.89 ID:urkN9sGZ0


P 「……莉緒、勘違いしてるぞ?」

莉緒 「?」

P 「仕事だから莉緒を気遣ってるんじゃないって事だ」

莉緒 「ふふっ……分かったわよ」

莉緒 「ありがとね、プロデューサーくん」



10: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:14:13.33 ID:urkN9sGZ0


P 「……それにしても、今日の誕生日会は豪華だったな」

莉緒 「春香ちゃんのケーキも美味しかったし、雪歩ちゃんもお茶入れくれたり……」

莉緒 「ホント、賑やかだったわねー……」

P 「それだけ、皆莉緒を祝いたかったって事だ」

莉緒 「……プロデューサーくんは、祝ってくれる?」

P 「当然だろ?なんたって、莉緒の特別な日なんだからさ」



11: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:15:06.67 ID:urkN9sGZ0


P 「皆から、沢山贈り物をもらったな……」

莉緒 「そうね……」

莉緒 「……でもね、今日一番嬉しかったのはそれじゃないのよ」

P 「違うのか?じゃあ、一体……」

莉緒 「……キミ」

P 「俺?」

莉緒 「そうよ、こうやって二人でいられるのが嬉しいの」



12: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:15:34.13 ID:urkN9sGZ0


P 「……大した事じゃない気がするんだが」

莉緒 「……プロデューサーくんはいつも色んな子の面倒見てるでしょ?」

莉緒 「だから……ね、今一人占めできてるのが嬉しくて」

P 「いつも二人で飲んでるじゃないか、それじゃダメなのか?」

莉緒 「ダメよ、今こうしてるのが良いんだもの」

P 「……?」キョトン

莉緒 「いつもの一人占めは、大抵部屋の中でしょ?」

莉緒 「でも、今はこうやって外で二人なんだもの」

P 「……言われてみれば、そうだな」



13: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:16:23.37 ID:urkN9sGZ0


莉緒 「でしょ?世界がとても静かで――」

莉緒 「――まるで、世界に二人っきりになったみたい」フフッ

P 「……莉緒も、中々のロマンチストだな」

莉緒 「もう、こういう時くらい良いじゃない」プクー

P 「はは、ごめんって」

P 「……でも、分かる気がするよ」

P 「いつもは、もっと騒がしいはずなのにな……」

莉緒 「ね……なんだか、夢の中みたい」コテン

P 「莉緒……」



14: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:16:55.68 ID:urkN9sGZ0


莉緒 「……プロデューサーくん」

P 「うん、どうした?」

莉緒 「私ね、今日キミから欲しいって思ってたのが一つあるの」

P 「俺から?プレゼント、渡し損ねたっけ……」ガサゴソ

莉緒 「違うわよ、それはね――」



15: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:18:06.22 ID:urkN9sGZ0


チラチラ

P 「……ん?」

莉緒 「……雪?」

P 「ああ……寒いとは思ったけど、まさか雪まで降るとはな」

莉緒 「…………」

P 「それで、何が欲しかったんだ?」

莉緒 「……こういう静かな時に、折角二人きりなんだもの」

莉緒 「今日くらい、キミにワガママ言っても良いわよね?」

P 「?構わないが……何を言うつもりなんだ?」



16: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:18:41.82 ID:urkN9sGZ0


莉緒 「――キミに、キスしてもらいたいの」ジッ




17: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:19:11.63 ID:urkN9sGZ0


P 「…………っ」ドキッ

莉緒 「ずっと気になってたのよ、されたらどんな気持ちなのかって」

莉緒 「こういうのって、本で読んだのとは全然違うものでしょ?」

P 「だ、だがそれは……」

莉緒 「いつもはダメだって分かってるけど……今日は特別だから」

莉緒 「……ね、ダメ?」ウルッ

P 「――――」

P (お、俺はどうすれば……)



18: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:19:52.04 ID:urkN9sGZ0


莉緒 「…………」ウルウル

P 「り、莉緒……俺は」

莉緒 「……ご、ゴメン!困らせちゃったわね!」アハハ

P 「……莉緒」

莉緒 「さ、さ!早くかえ――」チュッ

莉緒 「――――!」

P 「…………」

莉緒 「……っはぁ」



19: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:20:38.79 ID:urkN9sGZ0


P 「っ……俺は、別にダメなんて言ってないぞ」

莉緒 「キミってばもう……ホントに、ズルいんだから」

P 「ズルいのは莉緒の方だろ……」

P 「あんな顔されて、断れるわけないじゃないか」

莉緒 「もう、バカぁ……」ダキッ

P 「バカってなんだよ……」

莉緒 「バカって言ったらバカなのよ、バカぁ……!」ギュゥウ

P 「…………」ナデナデ

莉緒 「……りがとう、プロデューサーくん」

P 「……どういたしまして」



20: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:21:28.99 ID:urkN9sGZ0

――――― 

莉緒 「それにしても……こんなに素敵な贈り物をもらっちゃったら」

莉緒 「クリスマス、何をお願いしたら良いのかしらね?」

P 「他に欲しい物とかないのか?」

莉緒 「うーん……でも、一番欲しい物はもらっちゃったもの」



21: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:21:54.10 ID:urkN9sGZ0


莉緒 「他に……そうだ、赤ちゃんとかどうかしら!」

P 「…………!?」ブフッ

P 「ま、待て……それは流石にやめた方が良いんじゃないか?」

莉緒 「え?キミと二人なら大丈夫じゃないの?」キョトン

P 「そ、それはそうだけどな!流石にそうなると問題が……」

P 「……大体、なんで子供が欲しいなんて言い出すんだよ」

莉緒 「うーん、私自身子供は好きなんだけど……」

P 「それだけじゃ、自分の子供が欲しいって理由にはならないだろ?」



22: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:22:24.67 ID:urkN9sGZ0


P 「他の理由って一体何なんだよ」

莉緒 「……私ね、コウノトリ見た事ないのよ」

P 「……は?」キョトン

莉緒 「だって、赤ちゃんってコウノトリが運んできてくれるんでしょ?」

莉緒 「今までは見れなかったけど……自分が親になる時なら見られるかなって!」

P 「…………」

莉緒 「どんなのかしら……そもそも、どうやって赤ちゃんを運ぶのかも気になるわね」ムムム

P 「……ふふっ、ハハハ!」

莉緒 「ちょ、ちょっと!?なんで笑うのよー!」



23: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:23:10.98 ID:urkN9sGZ0


P 「いや、悪い悪い……」

P 「やっぱり、莉緒は莉緒だなって……そう思っただけだ」

莉緒 「もう、何よそれ……」

P 「……でもな、それならやっぱりやめといた方が良いぞ」

P 「自分に赤ちゃんが出来るんだ、責任もって育てないといけないからな」

莉緒 「……むぅ」プクー

P 「……どうした?」

莉緒 「もう、そうなったら結局何も欲しい物なくなっちゃうじゃないのー!」



24: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:23:50.65 ID:urkN9sGZ0


P 「……別に、それで良いんじゃないのか?」

莉緒 「?」

P 「今日みたく、誰かと祝えばさ」

莉緒 「誰かと、ねぇ……」

P 「……な、だから歌織さんとか誘って」

莉緒 「…………」ジトー

P 「……な、なんだよ」

莉緒 「もう!そこは『俺が一緒に居てやるよ』とか言うところでしょー!?」



25: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:24:21.09 ID:urkN9sGZ0


P 「生憎、その日は予定があってだな」

莉緒 「誰との?」ジーッ

P 「……しゃ、社長とか?」

莉緒 「折角のクリスマスなのに?」ジトー

P 「……嘘だよ、社長は黒井社長と飲んでる」

莉緒 「……そんなに、私と過ごすのはイヤ?」シュン

P 「嫌じゃない、けど……」



26: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:24:56.94 ID:urkN9sGZ0


莉緒 「けど?」

P 「なんか、俺なんかが一緒に過ごして良いのかなって……いてぇ!?」ボカッ

莉緒 「なんか、とか言わないの!」

莉緒 「……私は、プロデューサーくんと一緒が良いんだから♪」

P 「……分かった、二人で美味いもんでも食べに行くか」

莉緒 「そう来なくっちゃ♪」ニコニコ



27: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:25:30.98 ID:urkN9sGZ0


莉緒 「……そういえば、さっきのお返ししてあげてないわね」

P 「へ?お返しって……」

莉緒 「――――♪」チュッ

P 「…………」ポカーン

莉緒 「……こ、これ恥ずかしいわね」カァア

P 「は、恥ずかしいと思うならやるなよ……!」カァアア



28: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:25:59.75 ID:urkN9sGZ0


莉緒 「だ、だって……その」

莉緒 「私だって、キミにお返ししたかったんだもの……」

莉緒 「それでその……う、嬉しかった?」

P 「……嬉しかったけどさ」

莉緒 「ふふっ、それなら良かった♪」


莉緒 「……これからもよろしくね、プロデューサーくん♪」

おしまい



29: ◆SESAXlhwuI 2018/11/21(水) 00:26:57.78 ID:urkN9sGZ0

急ごしらえではありますが、莉緒姉の誕生日お祝いssになります
莉緒、誕生日おめでとう

もっと自然にイチャつきたかったが別件でネタを使い切った模様



元スレ
【ミリマス】莉緒「特別な日に、特別な贈り物」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1542726327/
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         コメント一覧 (9)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月21日 02:01
          • 1 こいつやっぱり下手だな
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月21日 02:25
          • 「ゲーム内のPは自分の理想と違うからストーリーは全部飛ばしてる」
            的なこと言ってるやつの考えたPはこういうものさ
            まぁSSにおけるPとはアイドルからモテてるのが常みたいなとこあるけど
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月21日 02:54
          • 卑しかー!
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月21日 07:12
          • 莉緒さん!かと思ったらりおちゃんだった。よきよき
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月21日 09:33
          • 1 面白いミリオンss書ける奴みんな消えてしまったな どこ行ったんだろう
            数も質も酷い
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月21日 13:21
          • Pが幼すぎる気がするけど莉緒はうまく書けてると思う
            こういうの好きだぞ
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月22日 02:11
          • ええやん、嫌いやないで。

          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月22日 09:31
          • もういっそのこと

            RIO「私は人間をやめるわ!P.KUUUUUUNN!!」(石仮面被り)

            くらい突き抜けてもらわんと
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月22日 10:28
          • 苦労人事務所の人みたいに人気シリーズを持つ有名作者になるとアンチを湧いてくるもんだ有名税ってやつ気にすんな

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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