だんだん近づいていくと、見たこともないガキがバイクのエンジンをかけないで動かそうとしていた。

流れ豚切りスマン。武勇伝と言えるかどうか分からないけど10年ほど前に俺が体験した話し。

俺の住んでたワンルームマンションは50部屋くらいあってうち20部屋ほどがうちの会社契約。

一階部分が20台ほどの駐車場になってて俺の駐車スペースはその駐車場の一番奥。

さらに奥にマンションのポンプ室とかに通ずるちょっとしたスペースがあるから、会社の同僚はそこにバイクや自転車なんかを置かせてくれと頼んできた。

俺はサンデードライバーだったし、俺や他の住人の迷惑になるわけでもないからと二つ返事でOK。

というわけで俺の駐車スペースの奥には常時4、5台の自転車やバイクが置かれることに。

ある土曜の夜、俺は久しぶりに愛車で出かけようと思い、まず近くの自販機にコーヒーなんぞを買いに歩いて行った。

そして車に戻ろうと駐車場に向かったところ、俺の車越しに数名の人影が見える。

そいつらはバイクを動かそうとしていたので、最初は会社の同僚かと思ったんだけどどうも様子がおかしい。

だんだん近づいていくと、見たこともないガキがバイクのエンジンをかけないで動かそうとしていた。

これって、、バイク泥棒!?

予期せぬ出来事に俺の脳内は軽くふじこってしまったが、冷静に観察すると彼らは誰一人として俺に気付いてない。

駐車場奥のポンプ室にあるポンプが、特有の低音でガーッと稼動していたのが幸いしたようだ。

しかも奴らは俺に背を向ける格好で、なんとかこの狭いスペースからバイクを運び出そうと四苦八苦してる。

これは面白そうと思い俺は気配を殺し、身を低くしながら一歩ずつ静かに彼らに近づいていった。

そして彼らに気付かれないよう、ついに俺の車の運転席側に到着した。ここから僅か数メートル先の助手席側に、まだ俺に気付いてない犯人がいる。

相変わらずポンプはガーッとうなりをあげている。

俺は二度三度大きく深呼吸をし、そして立ち上がって彼らの背後から怒鳴ってやった。

「コラーーーー!」

物凄い勢いで驚く犯人グループ。

軽くパニック状態になり必死で逃げるも、うち一人が思いっきり転んで身柄確保。

見たら推定16、17才のDQN高校生。

そいつを〆あげて念のためバイクの主に確認させたところ、「こんな奴は知らない」とのことだったので110番通報。

後に共犯者もタイーホとなったwww

元記事 不明

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