312: 名無しの心子知らず 投稿日:2009/05/12(火) 17:19:32 ID:IsF6udUS
うちの姉(10歳上)が経験したキョーレツな話。
阪神大震災が起こった1995年(古い話でごめん)、
姉夫婦は神戸近郊の町に住んでおりました。
震度6の地域だったのですが、姉の街は倒壊した建物もほとんどなく、
姉宅の被害状況はテレビと洗濯機以外の家電が全損したのと、
食器棚が倒れて中の食器が9割オワッタくらいで、幸い怪我もなく済みました。
当時現地の新聞では、善意の企業や個人が、被災者への救援物資を譲るための投稿欄があって、
姉は幼児2人を抱えて身動きが出来ない身ながらも何か出来ないかと考え、
その欄に中古ですが新生児用のベビー用品を譲るという投稿をしたんです。
非常時ですので、物品のやり取りはすべて本人の責任の下にあり、
連絡用の電話番号を本人責任で載せることになっていました。
で、姉はそこに家の電話番号を載せました。
すると、その三日後、なぜか家のインターフォンが鳴ったのだそうです。
出て行くと、そこには50代くらいのオバサンがひとり。
「あの、新聞を見て、ベビー用品を譲っていただきに来ました」
満面の笑みでそう言われたのだそうです。
阪神大震災が起こった1995年(古い話でごめん)、
姉夫婦は神戸近郊の町に住んでおりました。
震度6の地域だったのですが、姉の街は倒壊した建物もほとんどなく、
姉宅の被害状況はテレビと洗濯機以外の家電が全損したのと、
食器棚が倒れて中の食器が9割オワッタくらいで、幸い怪我もなく済みました。
当時現地の新聞では、善意の企業や個人が、被災者への救援物資を譲るための投稿欄があって、
姉は幼児2人を抱えて身動きが出来ない身ながらも何か出来ないかと考え、
その欄に中古ですが新生児用のベビー用品を譲るという投稿をしたんです。
非常時ですので、物品のやり取りはすべて本人の責任の下にあり、
連絡用の電話番号を本人責任で載せることになっていました。
で、姉はそこに家の電話番号を載せました。
すると、その三日後、なぜか家のインターフォンが鳴ったのだそうです。
出て行くと、そこには50代くらいのオバサンがひとり。
「あの、新聞を見て、ベビー用品を譲っていただきに来ました」
満面の笑みでそう言われたのだそうです。
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314: 312 投稿日:2009/05/12(火) 17:22:04 ID:IsF6udUS
姉は、電話番号しか載せてないのになぜ家がわかったんだろうとびっくりしましたが、
「歩いてきたんです」というオバサンの言葉に、それはわざわざ神戸から・・・と思い、
つい、家に上げてしまったのだそうです。
オバサンは、
「ベビー用品、どんなのがあるのかしら?」
「本当なら、他人のお下がりなんて良くないんだけど・・・」
などと言いながら、姉が出した品物を物色し、
姉トメが買ってくれたファミリアの産着セットやら、カバーオールやら、
とにかくブランド品のみをピックアップしていったそうです。
困っているかもしれない被災者の人のために出した善意の品を、
他人のお下がりなんてと言われたときから、なんだかこの人には譲りたくない・・・と思い始めていた姉ですが、
もう家に入れてしまっているのでどうすることも出来ません。
すると、そのオバサンからびっくりの言葉が。
「今ね、娘が出産のために戻ってきているのよ。私○○町のマンションにいるんだけど」
○○町って・・・同じ市内です。
歩いて来た、って○○町からじゃ15分かからないだろ。
じゃあ建物なんか何にも壊れてないし、火事もなかった場所だし、店だって開いてる。
オバサンは化粧をバッチリしていて、衣服も綺麗で、そもそも被災者じゃないだろ!
姉は、
「困っているのでないならご自分で新品を買ってください」と言いたかったそうなのだが言えず、
その間にオバサンはどんどんとベビー服を自分のバッグに詰め込み、
「じゃあ、どうもありがとう」と鮮やかに去って行ったそうです。
荒らされた後の残骸を呆然と見下ろしながら、姉は相手を確かめなかった自分が悪い・・・と諦めておりました。
しかし、その二日後、
「あの・・・新聞を見たのですが、是非ベビー用品を譲っていただけないでしょうか・・・」と、
電話があったのです。
「歩いてきたんです」というオバサンの言葉に、それはわざわざ神戸から・・・と思い、
つい、家に上げてしまったのだそうです。
オバサンは、
「ベビー用品、どんなのがあるのかしら?」
「本当なら、他人のお下がりなんて良くないんだけど・・・」
などと言いながら、姉が出した品物を物色し、
姉トメが買ってくれたファミリアの産着セットやら、カバーオールやら、
とにかくブランド品のみをピックアップしていったそうです。
困っているかもしれない被災者の人のために出した善意の品を、
他人のお下がりなんてと言われたときから、なんだかこの人には譲りたくない・・・と思い始めていた姉ですが、
もう家に入れてしまっているのでどうすることも出来ません。
すると、そのオバサンからびっくりの言葉が。
「今ね、娘が出産のために戻ってきているのよ。私○○町のマンションにいるんだけど」
○○町って・・・同じ市内です。
歩いて来た、って○○町からじゃ15分かからないだろ。
じゃあ建物なんか何にも壊れてないし、火事もなかった場所だし、店だって開いてる。
オバサンは化粧をバッチリしていて、衣服も綺麗で、そもそも被災者じゃないだろ!
姉は、
「困っているのでないならご自分で新品を買ってください」と言いたかったそうなのだが言えず、
その間にオバサンはどんどんとベビー服を自分のバッグに詰め込み、
「じゃあ、どうもありがとう」と鮮やかに去って行ったそうです。
荒らされた後の残骸を呆然と見下ろしながら、姉は相手を確かめなかった自分が悪い・・・と諦めておりました。
しかし、その二日後、
「あの・・・新聞を見たのですが、是非ベビー用品を譲っていただけないでしょうか・・・」と、
電話があったのです。
315: 312 投稿日:2009/05/12(火) 17:23:35 ID:IsF6udUS
四円ありがと。
前回のことで疑心暗鬼になっていた姉は、先に別の人が来てあらかた持っていってしまったこと、
なので、今はベビーキャリーや抱っこ紐のような小物と少しばかりの衣類しかないことなどを話し、
お譲りできるようなものがあるかどうかわからないと言ったのですが、電話の相手はそれでもいいので譲って欲しいと。
「住んでいたマンションが半壊で荷物を取り出せず、今は夫婦で田舎に避難している状態で、妊娠八ヶ月だけど出産準備品などは本当に何もないのです・・・」
と。
姉もあの地震を経験していますから、それが本当の被災者の話であることぐらいはわかります。
あのオバサンに持って行かれたものを全て譲ってあげたかったと思いつつ、姉は彼女の避難先の住所に残りの荷物を全部送りました。
すると後日、お礼状が姉の元に届いたのです。
そこには、ベビーキャリーがとても可愛くて旦那さんと2人で喜んだこと、落ち込んでいたけれど生まれてくる子供のことを思って希望が持てたこと、
送料まで負担してもらって恐縮したこと、など丁寧なお礼が書かれており、
何もお返しが出来ないけれど受け取ってくださいと、小さなペンダントが入っていたそうです。
姉は感激と共に、人間ってものすごい差があるねえと前に来たオバサンとのあまりの違いに驚いておりました。
セコケチ話のはずがなんか違った方向になってごめんなさい。
まあ、その時のお腹の赤ちゃんも今はきっと元気な中学生になっていることでしょう。
あ、オバサンのお孫さんもね。
前回のことで疑心暗鬼になっていた姉は、先に別の人が来てあらかた持っていってしまったこと、
なので、今はベビーキャリーや抱っこ紐のような小物と少しばかりの衣類しかないことなどを話し、
お譲りできるようなものがあるかどうかわからないと言ったのですが、電話の相手はそれでもいいので譲って欲しいと。
「住んでいたマンションが半壊で荷物を取り出せず、今は夫婦で田舎に避難している状態で、妊娠八ヶ月だけど出産準備品などは本当に何もないのです・・・」
と。
姉もあの地震を経験していますから、それが本当の被災者の話であることぐらいはわかります。
あのオバサンに持って行かれたものを全て譲ってあげたかったと思いつつ、姉は彼女の避難先の住所に残りの荷物を全部送りました。
すると後日、お礼状が姉の元に届いたのです。
そこには、ベビーキャリーがとても可愛くて旦那さんと2人で喜んだこと、落ち込んでいたけれど生まれてくる子供のことを思って希望が持てたこと、
送料まで負担してもらって恐縮したこと、など丁寧なお礼が書かれており、
何もお返しが出来ないけれど受け取ってくださいと、小さなペンダントが入っていたそうです。
姉は感激と共に、人間ってものすごい差があるねえと前に来たオバサンとのあまりの違いに驚いておりました。
セコケチ話のはずがなんか違った方向になってごめんなさい。
まあ、その時のお腹の赤ちゃんも今はきっと元気な中学生になっていることでしょう。
あ、オバサンのお孫さんもね。
317: 名無しの心子知らず 投稿日:2009/05/12(火) 17:29:45 ID:laIXaPo/
呪い禁止
それまじないって読むんだよ?知らないの?も禁止
それまじないって読むんだよ?知らないの?も禁止
328: 312 投稿日:2009/05/12(火) 19:36:56 ID:IsF6udUS
>>317のレスの意味が分からない・・・
なぜ家が分かったのかは今も謎ですが、
姉宅はタウンページには載せていなかったので、
おそらく、>>323さんの推察に近いかも。
当時はプライバシーより、生存確認が優先されていたので、
電話番号を知っていれば、役所でさえ教えてくれたかもしれませんね。
姉も実際、神戸の友人の無事を確認するため会社に電話したところ、
避難先の電話番号もすぐに教えてくれたそうですから。
なぜ家が分かったのかは今も謎ですが、
姉宅はタウンページには載せていなかったので、
おそらく、>>323さんの推察に近いかも。
当時はプライバシーより、生存確認が優先されていたので、
電話番号を知っていれば、役所でさえ教えてくれたかもしれませんね。
姉も実際、神戸の友人の無事を確認するため会社に電話したところ、
避難先の電話番号もすぐに教えてくれたそうですから。
330: 名無しの心子知らず 投稿日:2009/05/12(火) 19:51:48 ID:slFmtdao
>>328
「○○と言う呪いを~」
「のろい?」
「(お)まじない(呪い)って読むんだよ」
とのやりとり禁止と>>317は言っている。
「○○と言う呪いを~」
「のろい?」
「(お)まじない(呪い)って読むんだよ」
とのやりとり禁止と>>317は言っている。
323: 名無しの心子知らず 投稿日:2009/05/12(火) 18:39:13 ID:MdAhs3oa
非常時ってこと利用してどこかで住所GETしたとか?
324: 名無しの心子知らず 投稿日:2009/05/12(火) 18:43:26 ID:PgbLJEJh
10年前ならタウンページとかでわかるかも。住所も書いてあったと思う
名前と番号照らし合わせたり近所の人に聞いたんじゃないか?
しかし、はっきり断れないってのはある意味罪だな。
名前と番号照らし合わせたり近所の人に聞いたんじゃないか?
しかし、はっきり断れないってのはある意味罪だな。
327: 名無しの心子知らず 投稿日:2009/05/12(火) 19:32:25 ID:UzaCVj6c
>>324
ハローページな
ハローページな
329: 312 投稿日:2009/05/12(火) 19:38:28 ID:IsF6udUS
>>327
あ、ハローページです。
あ、ハローページです。
333: 名無しの心子知らず 投稿日:2009/05/12(火) 20:45:47 ID:3k0m1JGW
>>312姉乙。
震災は人の本心を丸裸にするからね…私も当時大学生、震度5地域に一人暮らししてて
アパートが全壊。本当に身一つで避難先に逃げ込んで、配給される食事を何度も盗まれた。
となりのスペースにいた被災家族が私に配られたものをほとんど奪ってた。
家も教科書も何もかも一気に失ったショックが大きくて、盗られても呆然としてたよ。
でも、あの極限状態で、どこでも火事場泥棒は出てたと思う。
震災は人の本心を丸裸にするからね…私も当時大学生、震度5地域に一人暮らししてて
アパートが全壊。本当に身一つで避難先に逃げ込んで、配給される食事を何度も盗まれた。
となりのスペースにいた被災家族が私に配られたものをほとんど奪ってた。
家も教科書も何もかも一気に失ったショックが大きくて、盗られても呆然としてたよ。
でも、あの極限状態で、どこでも火事場泥棒は出てたと思う。
361: 名無しの心子知らず 投稿日:2009/05/12(火) 23:53:11 ID:RaznedCG
>>312
乙でございました。私が代わりにぶん殴ってやりたいわ。
私も震災当時神戸の東灘におりましたので、
あの混乱を利用してセコケチとは! と怒りを覚えました。
そして>>312を見ていると何やらフラッシュバックが…orz
当時私は小学2年生で幼稚園の弟と9ヶ月の妹がいました。
何せあの混乱の中だったので、周りの大人達は皆必氏になって動いていました。
特に妹は町内の最年小だったので近所の方は「妹さんに」と毛布を持って来てくれたり、柔らかく煮たうどん等を差し入れてくれたり…
父も母も大いに感謝して、父は町内の方と協力して救助車が通れるように瓦礫で埋もれた道を片付けていました。
震災からすぐは本当に人との繋がりだけが頼りでした。
乙でございました。私が代わりにぶん殴ってやりたいわ。
私も震災当時神戸の東灘におりましたので、
あの混乱を利用してセコケチとは! と怒りを覚えました。
そして>>312を見ていると何やらフラッシュバックが…orz
当時私は小学2年生で幼稚園の弟と9ヶ月の妹がいました。
何せあの混乱の中だったので、周りの大人達は皆必氏になって動いていました。
特に妹は町内の最年小だったので近所の方は「妹さんに」と毛布を持って来てくれたり、柔らかく煮たうどん等を差し入れてくれたり…
父も母も大いに感謝して、父は町内の方と協力して救助車が通れるように瓦礫で埋もれた道を片付けていました。
震災からすぐは本当に人との繋がりだけが頼りでした。
引用元: ★発見!せこいケチケチママ その211★
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